【ABOUT OUR MISSION】#1 家を建てる人必見!新築・リノベーションで困ることはなに?
CONNECTは「シンプルで心地よい暮らしを提案する」というミッションを掲げています。暮らしの中で永く愛着を持ちながら使っていただける道具の販売や、心地よい空間を提案・体現していくため、衣食住の『住』に含まれる「家」に関わる商品を取扱っています。
CONNECTは生活をしていく基礎である衣食住の『住』に当たる「家」を中心に、商品を取扱っています。オープン当初は雑貨屋からスタートし、これまでに照明、家具、建築と商材を展開しており、地域貢献にも尽力してきました。幅広いビジネスをおこなってきたCONNECTだからこそ、言えることをみなさんに発信していきます。
新築やリノベーションを検討中の方、CONNECTに興味のある方は『【ABOUT OUR MISSION】#0 CONNECTはシンプルで心地よい暮らしのお手伝いをしています!』をぜひご一読ください!一度ではお伝えしきれない話題を分けて、お話していきますのでそちらもご覧いただけるとうれしいです。
さて今回は、新築・リノベーションで施主が困ること、について取り上げます 。これから新築・リノベーションを検討されている方は、「こんなことで困るのか」と先に知っておくと、対策や回避などができるのでスムーズに家づくりが進められるはずです!
困りごとその1:照明
照明によって目の前が明るいから日が暮れてからも生活ができるだけでなく、明かりは私たちに温かみや安心感を与えてくれます。照明は暮らしの中でも非常に重要です。
では、照明はどのように設置されるでしょうか?
答えは、「建築業界とインテリア業界が、役割を分けて設置している」です。
まず家の工事を担当する建築業界が、照明に必要な電気配線を行います。その電気配線された位置に設置された引掛けシーリングやコンセントを電源として照明を取付けられます。この後付けで施主好みの照明を設置する場合は、主にインテリア業界が照明を用意します。
天付け照明を例にとると、組込み式のダウンライト は、「建築業界」側で設置します。ペンダントライトやフロアランプ、テーブルランプなどは、「インテリア業界」側が用意することとなります。
例えば、「家は休む場所なのでリラックスできる空間にしたい」と思っているのに、ダウンライトで隈なく部屋を照らせるほど配置した空間にしてしまったとしましょう。そうすると、職場と変わらない室内の明るさで落ち着けない空間となってしまう可能性があります。
モデルルームなどの見学はほぼ日中に行われると思います。照明が、本来の力を発揮するのは夜のため、見学した昼間の光と感じ方が異なるので、そのことに気づきづらいでしょう。
設計時は光を数値で計算しており、1部屋〇ルクス以上になるようにと設計されます。シーリングライトが流通したのは高いところから1つの照明で明るくすべてを照らせるという考え方から。近年ではお手入れが楽で見た目がすっきりすることからダウンライトの設置が多くなりました。ライトが変わっただけで、天井のライトですべてを明るく照らすという考え方は変わらず、ダウンライトでもその基準で多く配置されることがあります。
※ペンダントライトの天付けしてある「フラットシーリングカバー」は電気工事が必要。この場合、ペンダントライトの用意はインテリア業界、設置は建築業界となる。
例えば、「リビングはリラックスできる空間にしたい」、「書斎は集中できる空間にしたい」などと思っているのに、シーリングライト器具で1室1灯照明にしてしまった場合の空間で、この問題を考えてみましょう。
そうすると、生活行為と関係なくただ明るいだけの照明になってしまいます。
室内が明るくなるように照明を配置する背景には、建築業界の設計での狙いがあります。設計では、各部屋が一定の明るさを示すルクス数(照度の単位)を満たすように配慮されているのです。この配慮を実現するために、少ない数で効率よく部屋全体を照らせるシーリングライトが流通しました。近年では、お手入れが楽で見た目がすっきりすることからダウンライトの設置が多くなりましが、照明の種類と数が変わっただけで、天井の照明で部屋全体を明るく照らすという建築業界の志向は変わっていません。
1室1灯照明ではなく、本来は様々な生活行為に合った明かりの変化が必要です。テーブル上で作業する手元を照らすテーブルライトやペンダントライト。壁面の絵などを照らすスポットライト。直接照らさずとも壁面や窓辺を照らすことで雰囲気を演出しつつ間接的に部屋を明るくできるウォールランプやフロアランプなど、生活に合った照明を組み合わせて選ぶことが望まれます。
モデルルームを見学しても天井の照明で部屋全体を明るく照らす志向に気が付けないのは、見学時間が原因の1つです。一般的にモデルルームを訪れるのは日中がほとんどなので、照明の光を強く感じる夜の部屋の印象がモデルルームではつかみにくいため、事前に照明の問題には気づきにくい状況が生まれています。
困りごとその2:インテリアの配置
照明にも深く関わってくる電気配線は、家を建てる初期の段階で行われますので、「家が建つ間にインテリアのことを考えよう」では思ったようなインテリア配置が実現しない可能性が高いです 。
インテリアの配置をダイニングに置くテーブルとイスから考えてみましょう。
家族が集まるダイニングテーブルは、明かりを確保するため照明の真下に配置するのが一般的です。しかし、建築の段階で電気配線が固定されたあとでは、希望通りのペンダントライトとダイニングテーブルの組み合わせが実現できず、妥協した場所にサイズの異なるダイニングテーブルを配置せざるを得ないかもしれません。
一方、ダイニングのイスにアームがついている場合、ついていないイスと比べてアーム分の幅をとります。人が通る動線を確保するには、60cmを目安に壁とモノの間隔を空けることが理想です。そのため、イスにアームがあるかないかで、適正なダイニングルームの広さが異なります。もし、イスのアームの有無を考えずに施工すると、理想のインテリアに対してダイニングが手狭で移動しにくい空間になってしまうのです。
困りごとその2では、ダイニングルームで例をあげましたが、他にもインテリアの配置に関する困りごとは多くあります。
コンセントの数
コンセントの位置について、インテリアを置いていない状態だとどこが適切な位置かわからないため多く設置すればいいと考えがちです。その結果、無駄に多いコンセントを作ってしまうことで無駄にお金がかかることになりかねません。インテリアの配置を決めさえしていれば、適切な数を適切な位置に配置することが可能です。
窓周が多すぎると起こる問題
・窓が多すぎると壁が少なくなり、壁面に家具の設置がしづらくなります。
窓の下部分が床まである掃き出し窓の前には家具が置けず、腰の高さくらいに配置される腰窓には背の高い家具を置けません。
・不要な位置に窓を設置してしまうと窓代とカーテン代がもったいないです。
カーテンを閉め切って、機能を果たさない状況に陥りやすい窓があります。西側にある窓と玄関側の窓(特に掃き出し窓)です。
西の窓は日差しが強いためカーテン閉め切ってしまう時間が長くなります。特に夏は室内温度を上げる要因になるため、ない方がよいです。
玄関側の窓は、他人の目に触れる機会が多いため、目線を気にしてカーテンを閉め切ることになる可能性があります。玄関側に窓がある部屋に限って、リビングだったりするので、寛ぐ空間が人目に触れるのを避けたい気持ちがでてくるのです。玄関側の部屋は客間など、人に見られても良い空間にするか、窓を作らないか小さくして人目を避ける工夫がベストでしょう。
自分が欲しい、理想の暮らしに必要だと思えるインテリアの数
そして最後に、自分が日々の暮らしに必要だと思えるインテリアは意外と少ないことを知っていてほしいです。建物の制限が先にできてしまうと、その条件下でインテリアを探す必要があります。
しかし、自分が本気でほしいと願ったインテリアがその条件に本当に当てはまるのか別問題になります。条件下かつ気に入ったインテリアを探すのは案外難しいです。
まとめ
新築やリノベーションで建物を軸にインテリアを考えると、インテリアの配置やサイズに困ります。部屋の広さや窓の位置、配線などの工事が終わってから、インテリアについてご相談いただいても残念ながら手をつけられる範囲が限られており、ご希望に添えることが難しくなってしまいます。
ご紹介してきた新築工事やリノベーション後に起こるインテリアに関する困りごとの原因は、日本の「住まう」業界が、『建築業界』と『インテリア業界』に分かれていることが大きな一因であると考えています。この困りごとは、これまで約50年間ずっと存在しています。「住まう」業界の現状については『【ABOUT US MISSION】#2 家は3回建てないと理想の家にならない?なんでそう言われ続けているの?』で深堀していきますので、次回をご覧ください。
CONNECTはこの困りごとを生まないために、インテリアを軸に建物を考えることをおすすめしています。なんで「住まう」業界は50年も進歩してないの?と思っていただけると、よりCONNECTが薦める「空間から発想した家づくり」にご共感いただけると思います。
さらに、建築とインテリアを一緒に考えるにはどうすればいいの?と気になる方は、『【ABOUT OUR MISSION】#4 あなたはいまの暮らしに満足ですか?そろそろ「シンプルで心地よい暮らし」を手に入れませんか?』で説明していきますので、そちらをご覧ください。
index【ABOUT OUR MISSION】
#0 CONNECTはシンプルで心地よい暮らしのお手伝いをしています!
#1 家を建てる人必見!新築・リノベーションで困ることはなに? ←今ここ
#2 家は3回建てないと理想の家にならない?なんでそう言われ続けているの?
#3 家の不動産価値は30年でほぼ0円!? でも、インテリアは50年経っても資産価値があるって知ってます?
#4 あなたはいまの暮らしに満足ですか?そろそろ「シンプルで心地よい暮らし」を手に入れませんか?
関連記事はこちら
この記事を書いた人
CONNECT
こんにちは。ライフスタイルショップ「CONNECT(コネクト)」です。北欧のブランド(ルイスポールセン・フリッツハンセンなど)を中心に照明・家具・ヴィンテージ家具やインテリア雑貨をセレクトし、販売しています。 また、インテリアから考えるお家づくりも手がけています。