ポール・ケアホルムの名作ラウンジチェアPK22 ~美しさへの追求~
FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)のラウンジチェア、PK22はPKシリーズの中でも代表的な名作であり、1956年に発表されました。今回のブログでは、そんな「PK22」の魅力や、美しさへの追求、ポール・ケアホルムのものづくりに込められた熱い思いを紐解いていきたいと思います。
※ポール・ケアホルムについて詳しくは知りたい方はこちら
見た目からは分かりにくいやさしい座り心地
PK22は、もともとデザインされていたPK25の進化モデルとされていて、左右のフレームのみ(画像赤線部分)で座面と背もたれを支える担架のような構造です。PK25の膝裏と背もたれのステンレスのバー(画像青線部分)が座った時に心地よくないという弱点を克服するデザインとなっています。
考え抜かれたシンプルデザイン
ケアホルムは、膝裏と背もたれのフレームを取り除いた代わりに、座面下に湾曲した鋳物(画像赤枠部分)をいれました。この構造により美しい脚の形状は変わらず、座った時にPK22の脚が前後に広がらないように保たれ、高い強度を備えています。また、座面や背もたれにウレタンなどの中材を使っていない代わりに、耐久性のあるキャンバス地をフレームに張り、さらにその上からファブリックやレザーを張って仕上げています。
このような構造のため、長年使っても中材がへたることがありません。薄くて硬そうな見た目ですが、硬いフレーム部分が身体にあたらず、長時間座っても沈みこみすぎないため快適に過ごせます。
身体にフィットするたわみ
身体に触れる部分はファブリックやレザーだけですが、考え抜かれた構造のため安心して身体をゆだねることができます。まるでハンモックに身体をあずけたようなやさしい座り心地です。
立ち上がりやすい構造
座面の美しい傾斜はケアホルムが自然からインスピレーションを受けた有機的なラインです。座面に傾斜がついていると、立ち上がりにくいイメージがありますが、左右に入ったフレームを両手で持つことで腰があがりやすくなります。また、膝裏のバーがないためストレスなく立ち上がることができます。
美しさを追求したものづくり
ケアホルムは、無機質で工業的なイメージのスチールという素材を、“木材やレザーと同様に、スチールも風合いを増してゆく芸術的な素材だ”と捉え、高級な木材のように扱い、新しいスチールの構造を生み出しています。
「大切なのは、私ではなく、素材の個性を表現すること」とし、スチールの表面の光の屈折は自分の作品の重要な要素だと考えました。「理想とする美しさ」「スチールの美しさ」という強い信念をもって作品を見出したのです。
画像のように、彼は座面裏の見えないところまで美しくなるようパーツのデザインひとつひとつにまでこだわって仕上げています。PKシリーズで使われているパーツはコストよりも美しさを優先し、航空機で使われているような高い精度と強度も兼ね備えています。
コーディネート
ラウンジチェアとしては低めの座面高(35cm)ですが、座面の傾斜と背もたれの絶妙な角度により、デイベットやスツールに座った人との視線の高さも気になりません。無駄がないデザインとコンパクトなサイズ感のため、シンプルな空間にすっと馴染んでくれます。
一見冷たいように見えるステンレスの素材がポール・ケアホルムの自然美を意識したデザインにより、どの角度から見ても、木の枝が伸びるような造形美が楽しめます。
その他のPKシリーズで組合わせると、よりポール・ケアホルムの世界観が堪能できます。
ステンレスの魔術師ポール・ケアホルムの代表作PK22からPKの世界観の第一歩を踏み出してみませんか。
まとめ
いかがでしたか?PKシリーズのなかでも「PK22」が愛される理由や、ケアホルムのこだわりの強さを感じていただけたのではないでしょうか。
「大切なのは、私ではなく、素材の個性を表現すること」という強い信念をもち、素材の美しさを最優先した彼の想いによりこの素晴らしいPKシリーズが時代を超えて愛されているのだと思います。
CONNECTでは、「シンプルなデザインや有機的なラインは、人が使って初めて美しさを発揮する」という彼の思いをこれからも受け継いでいきたいと考えています。
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この記事を書いた人
taoka
CONNECTで働き始めてインテリアの大切さを改めて実感する毎日です。北欧の家具一つ一つに込められたストーリーをお伝えしながら皆さまの心地よい暮らしづくりのお手伝いができればと思っています。