【ABOUT OUR HISTORY】#0 CONNECTはいつからやってるの?
CONNECTは2007年3月3日に雑貨屋としてオープンしました。
もともと家具好きな社長の高木が、将来的にインテリア全般を取扱う意向で、ギフト屋として経営していた会社をご両親から受け継ぎました。
今では、雑貨、照明、家具、建築と商材を展開し、地域活性化にも尽力していますが、その根底には人にフォーカスした『人が幸せになる仕事』があり、幸せをつくる「日々の暮らし」に軸をおいたミッションをかかげつづけています。
ミッションについてご興味のある方は『【ABOUT OUR MISSION】#0 CONNECTは「シンプルで心地よい暮らし」のお手伝いをしています!』の記事をご覧ください。
さて、そんなCONNECTですが、お客様から「CONNECTっていつからあるの?」というご質問をよくいただきますので、今回はCONNECTの歴史と、それに紐づく社会背景についてまとめていきます!
2006 : loire(ロワール) オープン
CONNECTをはじめる前、2005年に香川県に帰郷した高木(社長)夫妻はご両親が経営していたギフトショップを手伝っていました。そのギフトショップの会社名が『有限会社ロワール商事』であり、現在も使用しています。その後、ギフトショップの倉庫を間借りし、「loire(ロワール)」として雑貨屋をオープンしました。そのため、ギフトについてはこだわりがあり、 後の「CONNECT(コネクト)」という店名は、つなげる(伝える)という意味もこめてつけられました。
2007/03/03 : CONNECT 店舗 オープン
▲CONNECT外装
▲CONNECT内装(2009年ごろ)
ギフトショップの倉庫を間借りしていた「loire」から、「CONNECT」に店名を変えて店舗を構え、現事務所となっている建屋の一角で小さく営んでいました。雑貨屋らしく、食器やグラスが所狭しと並んでいます。このころ取扱っていた雑貨はiittara(イッタラ)・ARABIA(アラビア)がメインでした。2008年にはLouisPoulsen(ルイスポールセン)、2009年にはFritzHansen(フリッツ・ハンセン)も少しずつ取扱い始めました。
2008年:世界のビジネスが大きく変わった!
この時期になると、海外ブランドメーカーがブランディングを重要視するようになりました。ブランドの価値を順守してくれるパートナー以外とは取引しないようになり、お客様にご購入いただいた商品の価値が落ちないようにする戦略をとるようになったのです。そのきっかけとなった時代背景にリーマンショックがあります。
リーマンショック前まで、日本では大手販売代理店が海外ブランドメーカーと販売契約を行い、日本にマーケットを作り、商品を卸すという流れが主流でした。しかし、リーマンショック後の不景気の影響で大手販売代理店での販売契約が解除され始めたのです。
複数のブランドを取扱う中のひとつとして商品を販売するという大手販売代理店の販売方法と、海外ブランドメーカーのブランディングを意識した販売戦略の主張が噛み合わなくなったことが原因でした。その結果、海外ブランドメーカーは全世界的に販売代理店を通すことをやめ、メーカー自身が日本支社を置くようになり、大手販売代理店との販売契約の解除を始めました。そして、自分たちのブランディングを理解・共感できる小売店と直接契約するようになったのです。その影響でCONNECTでも海外ブランドと直接契約ができ、特にインテリアの取扱いが可能となりました。
2010/03/28 : CONNECT 店舗 リニューアルオープン
▲CONNECT外装
▲CONNECT内装1 雑貨スペース
▲CONNECT内装2 ラボ
お店をリニューアルし、建屋まるごと使えるようになりました。展示スペース(通称ラボ)が広くなったため、インテリアの取扱いが本格化しました。当時はまだ、インテリアを取扱うのは家具屋であり、そこでは家具を多く並べて展示する方法が主流でした。CONNECTは、展示スペースが多少広くなったとはいえ、一般的な家具屋のような広さがあるわけではありません。そこでCONNECTは、空間を意識した展示の手法をとりました。雑貨の次に照明のブランドLouis Poulsenを取扱った理由は空間の見せ方にあります。照明ひとつで空間が変わることを実際に体感できるようにラボ空間ができました。
2011年:モノの考え方が変わった?
世界中を震撼させる大災害となった東日本大震災。津波で多くのものが流される映像がメディアで何度も放映されました。このような大きい社会現象が起きた後は、世の中の考え方が大きく変わります。
東日本大震災後の日本では以下のような志向が強まりました。
無駄排除志向:無駄を見直し、節約・我慢できること、買わずに済むことを考えたいという志向
癒され志向:精神的癒やしを求めたり、日常生活の中のささやかな幸せを大事にしたいという志向
必要なものだけを所有すること(無駄排除志向)や、突然変わるかもしれない当たり前の日常を大事にしたいという考え方を持つ人(癒され志向)が増え、それは、CONNECTの心地よい暮らしに共感してくれているように感じました。
2012年–01:初の施工事例 CONNECT HOUSEのはじまり
この年、ある住宅の相談を受けました。築40年の住宅だったため、空間や動線が今のライフスタイルに合わなくなったというのです。リノベーションするにあたって、ヒアリングを行うと、一番に優先したいことはエッグチェアが似合う空間にするということでした。これが、インテリアから発想するという家づくりの第一歩となりました。
2012年–02:薪ストーブの取扱いを開始
CONNECTが取扱うHWAM(ワム)の薪ストーブは、これまでの薪ストーブの進化版です。
CONNECTのある香川県を含め、土地が余っているような地方では家を大きく建てる傾向にあり、冬季になると効率的な熱源を確保することが難しくなっています。エアコンですべて補うとなると光熱費が高くなりますし、乾燥を防ぐため加湿器が必要になります。その課題を解決するのが薪ストーブです。薪ストーブは他の暖房機器と比べものにならないほど熱の放出量が良いのです。
また、薪ストーブの燃料は木ですから、住んでいる地域に薪ストーブユーザーが増えることで、地元の林業の方との接点となり、さらに林業が回ることで山の整備に役立ちます。つまり、薪ストーブそのものが地元の林業を支えるひとつの活動に繋がり、地域に貢献するツールにもなります。木材を熱源にする薪ストーブは、自然にできた木を伐採し熱源だけをとって二酸化炭素に返す一番ECOな仕組みです。
さらに薪ストーブがあることで人が集まる空間ができるため、機能だけでなく、インテリアでコミュニケーションを図るツールにもなるのです。
2012年-03:ヴィンテージの取扱いを開始
北欧からヴィンテージ家具とヴィンテージ雑貨の買い付けを始めました。
北欧のインテリアは50年経っても価値があるものが少なくありません。日本では、新しいものを買い、それが古くなったら捨てるということが当たり前になっていますが、古くても価値のあるものもあるということを実感していただくために、取扱うことを決めました。それには、中古市場を育てていく目的もあります。
インテリアの価値についてご興味のある方は、『【ABOUT OUR MISSION】#3 家の不動産価値は30年でほぼ0円!? でも、インテリアは50年経っても資産価値があるって知ってます?』の記事にて詳しく述べていますのでご覧ください。
また、ヴィンテージ家具についてご興味のある方は【ABOUT OUR VALUE】シリーズの記事にて詳しく述べますので、もう少々お待ちください。
2012年-04:DFH(デンマークファミリーハウスグループ)に加入
DFHとは、デンマークの家づくりとそれに関する建材を学び、それを日本で普及させていくための団体です。
CONNECTがそこに参画した理由は、北欧インテリアを取扱うにあたって、インテリアや空間の質を上げるためには家づくりや建材も学ぶ必要があり、それを行っている団体がDFHだったということです。このころからCONNECTでは、インテリアから空間をつくることを推奨しています。
2013/09/09 : CONNECT LD オープン
▲CONNECT LD 内装1 奥のスペースFritz Hansenゾーン
▲CONNECT LD 内装2
もともとあった店舗の近所に、倉庫を改装した店舗(通称:LD)を新たにオープンし、旧店舗と新店舗の2か所で営業することで、より空間を意識したインテリアの展示をすることができるようになりました。また、旧店舗では雑貨、新店舗ではインテリア、とジャンルを分けて取扱うことにしました。
2017/02/02 : CONNECT 店舗統合
▲CONNECT外装 看板が立つ
▲CONNECT 内装
店舗2か所に分けて営業することによって、店舗の近さにかかわらず、雑貨だけをご覧になる方と、インテリアだけをご覧になる方が二分化する傾向が見られました。そこで、LDの空間を広げ一か所に統合し、旧店舗を事務所に変更しました。雑貨とインテリアが別々で完結してはもったいないという思いもあり、展示スペースを増やしたところ、雑貨とインテリアを一か所で完結できる空間へと生まれ変わりました。CONNECTのイメージカラーはこれまでチョコレート色でしたが、これを機に看板の色である瀬戸内ブルーに徐々に変更するようになりました。
2017年-02:CONNECT HOUSE 本格化
2012年から家づくりに関わるようになって以来、初めて冊子をつくりました。2019年にはWebサイトもできました。
2017年-03:空き家 プロジェクト 開始
デンマークの学生と共同で、空き家をリノベーションするプロジェクトを行うようになりました。暮らしを提案する上で、暮らしには住む地域を知ることも欠かせないと考え空き家問題に取り組むようになりました。
詳しくは『【ABOUT OUR HISTORY】#2 心地よい暮らし、住みやすい地域』の記事をで述べますのでご覧ください。
2018/11/22 :HONJIMA STAND オープン
空き家 プロジェクトがきっかけで、香川県丸亀市が所有している島、本島(ほんじま)に関わることになりました。プロジェクトを通じて、改めて島の歴史や文化に触れていきながら、本島という場所の潜在能力を強く感じた一方で、超高齢化と過疎化により島民の3分の1が65歳以上となり世帯数が激減し、空き家問題に直面しているという現実も目の当たりにしました。プロジェクトで島民の方々に大変お世話になったことと、高いポテンシャルがあるのにもったいないという想いからCONNECTなりにできることを模索していきました。そんな折に、島唯一の定食屋が廃業したと聞き、島民に今後のことを伺っているうちに、CONNECTが「HONJIMA STAND」を運営することになりました。
2019年:サスティナブル×北欧インテリア にできることを考えるイベントを開催
シンプルで心地よい暮らしを、そして、ずっと長く愛着を持って使っていただけるものを選んでほしいとの思いから、CONNECTは北欧インテリアに辿り着きました。CONNECTが考えるサスティナブルは、インテリアを選ぶときに素材に着目すること、メンテナンスできるものを選ぶこと、そして愛着を持って長く使い続けるということです。環境や社会のために何ができるか・・・なんて大きなことも身近なことに置き換えると、一人ひとりが日常の生活の中でどのように行動するかに結びつきます。暮らしの中のインテリアを、責任をもって選び、使うという誰でもできるひとつの行動が、「心地よい」と「環境によい」という結果につながるはずです。時代や流行りに左右されず、価値や見栄えだけではない、本当の価値がある北欧インテリアはサスティナブルな暮らしへの近道なのかもしれません。
デンマークの企業はSDGsが提唱される前から、サスティナブルな意識を持ってブランディングしていました。デンマークの家具は、北欧の家具の中でも上質でやはり一番高価です。それでも良いものを次の世代に残すことが資産としても価値があり、サスティナブルなものを選ぶという選択が、後々の環境にとってプラスになって返ってくることを知っているのです。
まとめ
CONNECTは「シンプルで心地よい暮らし」を提案するために、今日まで幅広く活動してきました。
CONNECTを北欧に特化したインテリアショップだと思っていた方は、「こんなこともやっているのか」と驚かれたかもしれません。逆もしかり、社長の高木が地域の講演や地域活性化の活動をおこなったときも、「高木さんの本業は、インテリアだったのですね」と言われることもあります。
CONNECTは、オープン当初雑貨屋からスタートし、これまでに照明、家具、建築と商材を展開し、地域活性化にも尽力してきました。シンプルで心地よい暮らしを提案してきたからこそ、住む地域も暮らしの一部だと気づくことができました。空間づくりには照明が重要。家づくりにはインテリアが重要。そして、その家を取り巻く地域も暮らしには重要です。
地域のことをよくしようと考える時にまず思い浮かぶのは、住む人がいなくなった空き家の管理をどうするかです。空き家が活用されるとその家もサスティナビリティに繋がります。
CONNECTは今後も人々の日々の暮らしをよりよい暮らしにするために、サスティナブルな道具であるインテリアをメインに販売し、道具を使う暮らしを提案し、暮らしの延長である地域のことまで考えていきます。
サスティナブルなインテリアについてご興味のある方は『【ABOUT OUR MISSION】#3 家の不動産価値は30年でほぼ0円!? でも、インテリアは50年経っても資産価値があるって知ってます?』の記事もご覧ください。
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この記事を書いた人
CONNECT
こんにちは。ライフスタイルショップ「CONNECT(コネクト)」です。北欧のブランド(ルイスポールセン・フリッツハンセンなど)を中心に照明・家具・ヴィンテージ家具やインテリア雑貨をセレクトし、販売しています。 また、インテリアから考えるお家づくりも手がけています。