【ABOUT OUR VALUE】#2 これから育てる新品家具、育った証のヴィンテージ家具。CONNECTは永く使える家具を提案しています。
CONNECT(コネクト)は、香川県のまんなかあたり、丸亀市綾歌町という田んぼばかりののどかな場所にあり、主にインテリアを多数取扱って いるお店です。
前回までの記事で、CONNECTではマニアックなブランドから王道ブランドまで取扱っているということをお伝えしました。取扱うブランドの種類の多さについては『【ABOUT OUR VALUE】#1 CONNECTは北欧インテリアの宝庫!国内ブランドの希少なアイテムも豊富!』をご覧ください。
※CONNECT実店舗は、3月3日をもってショールーム化に向けリニューアル工事のため閉店しております。なお、リニューアルオープンは、2021年4月中旬以降を予定しています。店舗状況はこちらでご確認ください。
さて今回は、CONNECTでは新品家具だけでなくヴィンテージ家具も取扱っていることについてお話します。
CONNECTのヴィンテージ家具の提案
新品家具とヴィンテージ家具のある空間を体験
一般的に、ヴィンテージ家具のお店はヴィンテージ家具のみ、新品家具のお店は新品家具のみを取扱うということがほとんどです。ヴィンテージ家具のある暮らしは、今まで触れてこなかった方からすると想像しにくいと思います。現在ある空間や、理想とする空間にヴィンテージ家具が馴染むのか不安になるかもしれません。
CONNECTでは新品家具とヴィンテージ家具を融合させ、なおかつ想像しやすい空間づくりを心掛けています。新旧混ざった空間を実際に見ていただくと、新しい家具の中に古い家具を置いていても浮かないことが納得いただけると思います。ヴィンテージ家具になじみがないお客様に、「この家具は50年前から使われている家具ですよ」とお話しすると、「そうは見えない」と驚かれることもしばしばあります。
ヴィンテージ家具のリペア
CONNECTではデンマークで買い付けたヴィンテージ家具をリペアしています。取扱いは収納家具からテーブル、イス、ソファなど、種類豊富です。それらを磨いたり、生地を張り替えたりして、永く使ってもらえるように手を加えて店頭に並べています。
ヴィンテージ家具をさらに永く使ってもらうために、張地にもこだわっています。10年経っても変わらない色や風合い、耐久性のあるファブリックで知られるKvadrat(クヴァドラ)社製を使用しています。こちらは、Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)など、多くの一流家具メーカーで張地として使用されています。
また、Kvadratの中でもプレミアムラインの位置づけであるテキスタイルブランド『Kvadrat/Raf Simons(クヴァドラ/ラフ・シモンズ)』 は、日本で厳選された3店舗(カッシーナ、リビングモチーフ、CONNECT)のみの取扱いとなっており、さらにヴィンテージ家具に張ることができるのはCONNECTだけです!※現時点
▲GE258 デイベッド/『Kvadrat/Raf Simons』Pilot(パイロット)
お好みの生地をお選びいただける張地オーダーアイテムもありますので、ぜひご検討ください。中には、CONNECTで取扱いのあるアイテムやヴィンテージ家具を、お持ち込みでリペア依頼されたお客様もいます。リペアにご興味のある方はぜひお問い合わせください。
ヴィンテージ家具を取扱うようになるまで
CONNECTは新品を取扱うお店にもかかわらず、ヴィンテージ家具も置いたり、特別な生地で家具を張り直したりします。しかし、ヴィンテージ家具を取扱うようになるまでは紆余曲折がありました。
2012年頃の北欧メーカーには、収納家具がほとんどありませんでした。CONNECT社長の高木は、雑貨の買い付けをはじめ、メーカーの工場や職人の工房を見学するためにフィンランドやデンマークにそれまで何度か足を運んでいました。その際、現地の人々の暮らしを知るために家庭を訪問し、そこで新品家具と共にヴィンテージ家具が融合している暮らしを知ることとなったのです。そこから、ヴィンテージのチェストやキャビネット、ビューローなどの収納家具に目を付けて取扱うことを考え始めました。
そんな折に北欧家具「talo」のオーナー、山口太郎さんとの出会いがありました。ヴィンテージ家具の取扱いをおこなっている太郎さんは気さくでざっくばらんに何でも話してくれる裏表のない人柄の方です。そんな人柄とヴィンテージ家具の取扱いの経験から信頼感を抱き、北欧家具「talo」から取寄せる形でCONNECTでのヴィンテージ家具の取扱いを始めました。
しかし、大量の家具を国内移動させる送料が決して安くはなかったことと、もともと現地に行っていたこともあり、今度は現地から直接買い付けることを検討します。ただし、それがなかなかハードルが高いのです。大量の家具はコンテナ輸送のため、コンテナいっぱいに家具を詰めないと1個あたりの輸送費が高くなります。使用するコンテナは40フィートコンテナと呼ばれるもので最大積載量は約26,480~26,780kgです。近年北欧ヴィンテージ家具は日本だけでなくアジアでも人気になっており、多く買い付けられるために北欧諸国に残るヴィンテージ家具の数が減少しています。そのためコンテナが埋まるほどの家具を集めるのに数日の滞在期間ではかなり難しいのです。
上記の理由から、ヴィンテージ家具の現地からの買い付けにはなかなか手を付けられていなかったのですが、ヴィンテージ家具を取扱うhalutaさんとデンマークの倉庫のシェアが可能になり、さらにデンマークに出張していない間も現地のビジネスパートナーのオーレさんに買い付け協力をしてもらうことができるようになりました。いよいよ環境が整ったことで1年に一度程度現地から直接買い付けし、取寄せることが実現したのです。
そのような経緯のもと、今では現地から買い付けたヴィンテージ家具たちは船に載せられ約2か月かけてCONNECTにやってきます。届いたらスタッフ総出でコンテナから家具を出します。
▲コンテナが届いてからの様子
ヴィンテージ家具の良さ
ヴィンテージ家具を取扱う主な理由は収納家具の豊富さですが、もちろん他にもよいことがたくさんあります!
資産となるインテリア
現在も残っているヴィンテージ家具は、需要があるから存在するのです。50年前の有名デザイナーの製品や当時人気があったものの、なにかの理由で廃盤商品となってしまったアイテムになると、当時の値段よりも高いプレミア価格になっていることもあります。
▲GE290Aハイバック
現行品 (タブルーム 正規販売店 国内最大級家具サイト)
¥516,000~¥727,000(税抜)で販売中。
CONNECTでは¥360,000~(税抜)にて販売していました。
詳しくは『【ABOUT OUR MISSION】#3 家の不動産価値は30年でほぼ0円!? では、インテリアの資産価値は何年か知ってます?』にも書いていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
次世代へつなげられる考え方を実感できる
空間にインテリアが存在することそのものが、インテリアは消費するアイテムではないということを教えてくれます。すでにデンマークの家庭では新品家具とヴィンテージ家具を混在させる暮らしが存在します。そこにあるヴィンテージ家具はだれかから譲り受けたものか、長年愛着を持って使っているものであるはずです。ヴィンテージ家具が暮らしにあるだけで、新しく手に入れたインテリアも子供や孫に残せるものであると意識することができます。
北欧の家具は洗練されたタイムレスなデザインであるため、50年以上前のデザインでも古臭さを感じません。
ヴィンテージ家具のある空間で暮らすと、購入した本人だけでなく、一緒に住む家族もものを大切にする意識を自然と身に付けることができます。こうしたサスティナブルな考え方に共感してもらえる方々にヴィンテージ家具はおすすめです。
まとめ
購入したものを50年使い続けていただくと、それはヴィンテージになります。ゆくゆくはCONNECTでご購入いただいた現行品がヴィンテージとなり、それを買い取ってリペアして再び販売する日がくると考えています。
CONNECTで大きいソファを購入したお客様が、引っ越し等のやむを得ない理由で手放すことになったものの、譲る人がおらず、処分するにはもったいということになり、CONNECTで買い取った事例があります。
家具がずっと引き継がれていくサスティナブル(持続可能)な取組みを続けることで、現代日本でのインテリアマーケットの上位を占める比較的寿命の短く低価格な家具よりも、永く使えるものを大事に使う人が増えればいいなと願います。
index 【ABOUT OUR VALUE】
#1 CONNECTは北欧インテリアの宝庫!国内ブランドの希少なアイテムも豊富!
#2 これから育てる新品家具、育った証のヴィンテージ家具。CONNECTは永く使える家具を提案しています。 ←今ここ
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この記事を書いた人
CONNECT
こんにちは。ライフスタイルショップ「CONNECT(コネクト)」です。北欧のブランド(ルイスポールセン・フリッツハンセンなど)を中心に照明・家具・ヴィンテージ家具やインテリア雑貨をセレクトし、販売しています。 また、インテリアから考えるお家づくりも手がけています。