10/1スタート「Fritz Hansen Cafe @ MARUTASU」〜#1 北欧インテリアと古民家再生「フリッツ・ハンセン庵」の取組について〜
皆さん、こんにちは。CONNECTの高木です。
今回は2021年10月1日から、
丸亀市市民交流活動センター マルタスでスタートする
〜Fritz Hansen Cafe〜
北欧インテリアと古民家再生
「フリッツ・ハンセン庵」
のイベント開催についてご紹介していきたいと思います。
まず、今回のイベント企画のきっかけとなっているのは、
2019年に、CONNECTとFritz Hansen(フリッツ・ハンセン)がコラボレーションして香川県と岡山県の間に浮かぶ瀬戸内の島、「本島(ほんじま)」という島で行った古民家再生プロジェクトの「フリッツ・ハンセン庵」です。
※期間限定のプロジェクトの為、現在は終了しております。
オープンした当時、Casa Brutusさんに取材をして頂き、丁寧にまとめて頂いているので、こちらを参考にして頂けたらと思います。
名作家具で古民家の空き家を再生させた〈フリッツ・ハンセン庵〉
Firtiz Hansen社が一販売店とコラボレーションしてプロジェクトを行うのは結構異例なことで、デンマークが管理している、オフィシャルのサイトにコラボレーションとして今も掲載してくれています。
フリッツ・ハンセン庵 ~北欧インテリアを軸に考える地域活性化~
さらには、多くの方にこの取り組みを知ってもらえたらということで、
2020年2月に表参道でも「出張!フリッツ・ハンセン庵」を開催させて頂きました。
トークイベントの際には会場に入りきれないぐらいの方にお越し頂きました。
皆さん、その節は本当にありがとうございました!
今回はそのフリッツ・ハンセン庵の一部を丸亀市市民交流活動センター ・マルタスに部分的に再現して、フリッツ・ハンセンの家具に実際に触れてもらいながら、北欧インテリアの力で古民家がいかに再生していったのかを知ってもらい、さらには瀬戸内や丸亀の島々のことを知るにきっかけになり、多くの方に継続的に丸亀の島々に関わりを持っていただければというのが狙いのイベントになっております!
■そもそも、CONNECTはインテリアショップなのに、なぜ古民家再生のプロジェクトに取り組むのか?
インテリアと古民家再生や地域再生・地域振興って関連性が全くないように思われますが、実はインテリアだからこそできることがとても沢山あります。また、CONNECTはミッションの中で「シンプルで心地よい暮らしを提案する!」ということを掲げていて、このミッションを元に全て行動しています。インテリアの商品だけをお届けすると言うよりも、暮らし全体がどうよりよくよくなっていくのかということを大事に考えております。
暮らしていく中で一番身近な存在になるインテリアはCONNECTの中でとても重要で、事業の中心にしているものですが、残念ながらインテリアだけは暮らしは完結できません。
暮らしていく為には、建物も必要だし建物が建っている場所・地域もとても大事だと考えています。
CONNECTの会社がある場所は丸亀市綾歌町という場所です。
初めてここを訪れた方は皆さん、なんでこんな場所でインテリアショップをしているのかと不思議に思われるぐらい、田舎なところです。周りは田んぼの方が目立つぐらいの場所です。そんなエリアなので、高齢化と過疎化の波が直撃しております。
自分たちの会社があるエリアがどんどん過疎化していき、空家がどんどん増えて荒廃していく状況の中で、心地よい暮らしをお届けしていますって言ってインテリアの提案だけをしていても、本当に暮らしを提案しているのか疑問になってしまいます。
そのようなことを思うと、まずは自分たちの会社があるエリアのことから目を背けることをせず、身近にある空家をなんとかしようというところからスタートしました。
■何故、本島(ほんじま)という島で活動しているのか?
本島について
香川と岡山の中間に位置し 瀬戸大橋を一望できる、丸亀港から約30分のところに位置ている島、本島 (ほんじま)。織田信長 、豊臣秀吉 、徳川家康らの歴代将軍から特別自治を認められるほどの海運・回船業で全国に名を馳せた塩飽水軍の本拠地として栄えた歴史があります。その水軍たちの拠点であった、島の北部に位置する笠島という地域には、かつて塩飽大工と呼ばれる名工たちに よって建てられた、江戸末期から昭和初期の古民家が今なお大事に残されています。歴史を感じる美しいまちなみは、国の重要 伝統的建造物群保存地区に選定されています。他にも、環境省が選定した快水浴場百選に選ばれた泊海水浴場や、日本遺産に認定された塩飽禁番所など、本島には様々な名所があります。
元々、子供たちを連れてプライベートで遊びに行っていた場所だったのですが、本島の景色の良さや本島の歴史を知るにつれて、瀬戸内の島々の中でもとても興味深い島だと感じるようになっていました。そして、本島の住む人たちと交流する機会を頂き、本島の中でも自分たちで継続して取り組めることはないかなと言うことで活動がスタートしていきました。
現在は、本島のレセプションをコンセプトに、HonjimaStandというカフェを運営しております。
■北欧インテリアと古民家
北欧インテリアというと皆さんはどのようなものを想像されるでしょうか?
木製の家具やどこことなくノスタルジックな風合いのものを想像されることが多いと思います。
そのようなイメージからすると、今回、一緒に古民家の再生に取り組んだ、Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)社はかなりモダンなデザインのものが多く一般的な北欧インテリをということがから連想する北欧とは少し異なるかもしれません。ですが、今日までの北欧デザインを牽引してきたブランドといえば「Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)」と必ず名前が出てきますし、代表的な家具のデザインの数々は多くの日本の方も目にしたことがあると思います。
創業は1872年と今から約150年も前で、デンマークを代表する数少ない老舗の家具ブランドの一つです。
創業当時から革新的なものづくりに挑戦しており、木を曲る曲木の加工技術から始まり、三次元の曲面を実現する成形合板、金属加工、新素材の樹脂を取り入れた成形技術、テキスタイルやレザーの縫製技術、常に家具を製造する為の技術力を高め、創業当時から変わらない使命の「たった一つの家具が部屋や建物全体を美しくすることができ、その空間で過ごす人々の幸せを高める」という信念に基づいた物づくりをしています。
さらに近年では、家具だけではなく、照明や小物などのインテリアエレメントなどの製造も行っており、スカンジナビア・モダンの空間作りに取り組んできております。
Fritz Hansenのものづくりについては#2でもご紹介していきたいと思います。
2019年の秋に開催した「フリッツ・ハンセン庵」というプロジェクトは、
その北欧を代表するインテリアと日本の伝統的な建築技術で建てられたが、今は使う人がいなくなってしまった古民家とを組み合わせた新たな取組でした。
インテリアのブランドとして、地域の社会課題にも是非一緒に取り組んで欲しいと、CONNECTから提案をさせてもらったのですが、前例のない取組にもかかわらず、快くこのプロジェクトに参加してもらえて、完成したのが今回の「フリッツ・ハンセン庵」です。
長らく人が住んでいなかった築100年以上の古民家を活用するため、傷んだ床を張り替え、土壁には白い漆喰を塗るなど最小限の改修にとどめながらも、元のあるべき姿に戻った室内にフリッツ・ハンセンのアイテムをコーディネートし、観光客や地元の人の休憩所として解放しました。
「フリッツ・ハンセン庵」の取組を通して多くの方に感じてもらいたかったこととして、
両者のものづくりに共通している、自然の素材を活かした丁寧な物づくり、クラフトマンシップが宿っているというところです。クラフトマンシップによって作り出された、モノや空間は何年経とうとも心地よく、天然の素材と丁寧なもの仕事で生み出されたモノや空間は年数をかけて傷んでしまっても、ほんの少しの手をかけてあげるだけで、驚くほど見事に蘇ってくれるということです。
大規模な改修をしなくても、本来あるべき姿に戻す程度のリノベーションとインテリアをうまく組み合わすことによって使われなくなってしまった空間が見事に新しい役割を得ることができるということを多くの方に体感してもらい、空家となってしまった場所が新たな役割を得ることができるようなプロジェクトになればと願っておりました。
■当時の活動やこれからの島のことについてトークライブを行います。
10月1日
18:20〜
インスタライブで約30分ぐらい、開催しているマルタスの場所についてやFritz Hansen Cafeの様子をお届けしていきます。
19:00~
トークライブを、YouTubeライブに切替えて行いたいと思います。
遠方でお越しになれない方も多くいらっしゃると思いますので、是非CONNECTのYouTubeのチャンネル登録をお願いします。
10月20日
19:00~
島と仕事 〜自分のスキルで地域の価値を引き出す〜
これからの本島について、一緒に本島で新しい取組を行ってくれている仲間たちトークライブを行います。
こちらのオンラインで開催する予定です。
index【10月1日スタート「Fritz Hansen Cafe」】
#1 〜北欧インテリアと古民家再生「フリッツ・ハンセン庵」の取組について〜 ←今ここ
#2 ~北欧デザインを牽引してきた「フリッツ・ハンセン」について~
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この記事を書いた人
TakagiTomohito
CONNECTの代表・高木智仁です。 普段は北欧に買い付けに行ったり、モノづくりの現場にお邪魔したりしております。最近は北欧のインテリアを通じて、空家の利活用や地域振興 にチャレンジしております!! 北欧のインテリアや北欧の暮らしがもっと広まるように、あれやこれや発信しております。