正面から見た姿に、秘密が一つ隠れているんです!【EGGチェアの秘話vol.3】
こんにちは!スタッフのイトウです。
今日はEGGチェアを正面から見た姿に、秘密が一つ隠れているんです!
という話を少しだけ。
EGGチェアが出来たのは、1958年。なんと、今から約60年前!
当時は3Dプリンターなんか存在しない時代。
こんな曲線ばかりの大きなチェアを、
どうやってつくったのかすごく不思議に思いました・・・
その答えは粘土!でした
デザイナーのアルネ・ヤコブセン自身が、彫刻作品をつくるように、
粘土で、EGGのシェルの原型をつくったんです。
それがEGGの形に、目に見えてわかる部分があるんです!
気づいていた方がいるでしょうか?
私もフリッツハンセンの方に教えてもらって、初めて気づいたのですが・・・
まず、EGGに正面から向かい合ってみてください。
そう、EGGって左右対称じゃないんです!
そのワケは、当時ヤコブセンがつくった粘土の原型を
カタドリされたものが、
今もなお使われているからなんです!
人間でも左右対称の顔の人はいないように、
この完璧すぎない形が
EGGチェアをずっと眺めていても
見飽きない理由かもしれない。と少し納得しました。
EGGチェアのこの存在感は、
60年前、ヤコブセンがつくった彫刻が
よみがえり続けているからなんだ。。
と、少し感動した瞬間でした。
そして、その彫刻を、柔らかなイスにしなくてはいけません。
実はEGGチェアの張りぐるみは、人の手でしかできない作業なんです。
見てみると、
カーブの頂点ではなく、やや外側に縫い目があって、
座った時に縫い目が邪魔になりません。
これがすごく手間がかかる縫い方なんです。
その数、なんと、1100針も!
職人さんが1針1針地道に縫い上げてやっとこさ、完成します。
量産の家具では考えられない手法です。
1台1台が特別なんだなぁ。と
ぜひお店でEGGチェアを改めて、正面から!そして縫い目に注目して!
眺めてみてくださいませ~
次回はEGGチェア連載記事、最終回です。
EGGチェアは、親から子供達へ、受け継ぐことのできる家具。
そのEGGチェアのすごい耐久性について
書いてみようと思うので、お楽しみに~
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お部屋の真ん中にも置ける、軽やかなハイバックチェア。 【EGGのある空間 vol.2】
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家族暮らしでも、自分だけの静かな時間がもてます♪ 【EGGのある暮らし vol.1】
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CONNECT
こんにちは。ライフスタイルショップ「CONNECT(コネクト)」です。北欧のブランド(ルイスポールセン・フリッツハンセンなど)を中心に照明・家具・ヴィンテージ家具やインテリア雑貨をセレクトし、販売しています。 また、インテリアから考えるお家づくりも手がけています。