▲PP58 チェア / オーク材・ソープ仕上げ / レザー（Vacona Cognac）

キャリアの晩年となる1987年、73歳のハンス J. ウェグナーは、長年のよきパートナーである家具工房 PPMøbler（PPモブラー）のためにPP58をデザインしました。この椅子は、ウェグナーの手による最後のダイニングチェアとして知られています。

40年以上に渡り機能性と美しさを追求し続け、生涯で500種類以上ものチェアを手掛けたウェグナーの、まさに集大成とも言えるデザインです。全ての経験が、このシンプルな一脚に詰まっています。

 

 

 

シンプルさ、耐久性、機能性に対するウェグナーの思いが詰まった椅子

背もたれとアームは、最上級の座り心地が得られるよう人間工学的にデザインされています。計算し尽くされた細部に至るまでの心配りは、その座り心地に表れており、何時間でも座り続けられてしまうほどの快適さ。

 

 

 

また、各接合部は、強度を高めるために「ほぞ組み」という技法（ほぞと呼ばれる凸部を、ほぞ穴と呼ばれる凹部に差し込む接合方法）を用いており、1トンの引っ張り強度に耐えることが試験で証明されています。

このPP58 は、テーブルを囲む夕食のひと時を、快適で座り心地のよいダイニングチェアでゆったりと楽しめるようにとデザインされました。

ウェグナーのデザインした椅子は、アームが大きくゆったりと座ることができる一方で、スペースを必要とするものが多いですが、PP58の短いアームは椅子をダイニングテーブルの下に部分的に収納できるように設計されています。

テーブルの天板にアームをひっかけて椅子を吊り下げることができるため、掃除も簡単です。

 

 

その他、PP58（PP68）について解説した動画はこちら→ Youtube

 

 

張地（アニリンレザー）の特徴と色味について

張地は、染料を革に染み込ませて色付けする仕上げ方法（アニリン仕上げ）のレザーを使用しています。

アニリンレザーは、上品な艶と透明感があり発色が良いのが特徴です。
革本来の質感や良さを活かす仕上げですので、木部と同様に、経年変化を楽しめる素材です。

 

▲チェア右　（PP58 チェア / オーク材・ソープ仕上げ / レザー（Vacona Cognac））

▲チェア左　（PP58 チェア / オーク材・クリアオイルフィニッシュ / エルモソフトレザー （ ブラック）

ブラックレザーのイメージが強い PP58 ですが、オーク材は経年変化により落ち着いた濃い色味に変化していくため、とても相性の良い色味として今回は、あえて明るいブラウンレザー（Vacona Cognac）をセレクトしました。ほかの明るい色味の家具とも馴染みがよく、優しい雰囲気を醸し出してくれます。ブラックほど、かっちりとした引き締め感はありませんが、程よい上品さがダイニングを引き立てます。

 

 

 

オーク材ソープ仕上げの特徴

家具の使い心地を考えるうえで、木部の「仕上げ」もまた大切なポイントのひとつです。ソープ仕上げは、「サラサラ」とした優しい手触りが特徴です。木肌の質感をそのまま楽しむことができます。経年により落ち着いた色味に変化します。木そのものの手触りを楽しみたい方や、明るい色の木肌を楽しみたい方には、ソープ仕上げがオススメです。

また、ソープ仕上げはメンテナンスとして、無添加石鹸の泡で洗うことができます。洗うことで木肌の白さを少し戻すことができ、汚れがついても落とすこともできます。また洗うたびに石鹸の油膜が木の道管を埋めてくれるので、汚れも付きにくくなります。
ただ初めは、オイル仕上げよりもシミや汚れが付きやすいので注意が必要です。

 

 

 

座面下にPPMøblerとHans J.Wegnerの刻印入り

PP58 は、PP Moblerが作る椅子の中で最も販売数が多い椅子として世界中で愛用されています。

 

 

 

『自分がデザインしてきた椅子のありとあらゆる “いいところ” を生かした椅子』

ウェグナー自身がそう語るほど、かたちの美しさ、説得力のある構造から導かれる座り心地の良さ、そして、この椅子があることによって生まれる日々の快適さ、全てを兼ね備えた椅子となりました。

 

 

 

今なら、即納できます！（1～4営業日以内の発送）

PP58のブラックレザー以外の仕様は、通常納期が半年以上かかります。しかし、こちらのブラウンレザー（Vacona Cognac）は在庫があり、1～4営業日以内の発送が可能です。
まさに“一生ものの椅子”として、この機会にお迎えしてみては、いかがでしょうか。

 

 

 

優れた職人の手仕事で北欧家具を作り続けるPP Møbler（PPモブラー）

PP Møblerは1953年に小さな工房からスタートしたデンマークの家具ブランドです。北欧家具デザインの巨匠、ハンス J.ウェグナーのデザインとPP Møbler の職人による妥協を許さない生産技術が出会い、数々の名作を生み出しました。家族経営のブランドで、今現在でも、全工程を自社工房で行い、少数の優れた職人の手仕事で高品質な家具を製造しています。「PP503 ザ・チェア」、「PP19 ベアチェア」、「PP550 ピーコック・チェア」など、歴史に名を刻む傑作を世に送り出し続けています。

 

 

 

Hans J.Wegner （ハンス J.ウェグナー）

▲Hans J.Wegner （ハンス J.ウェグナー）/ 1914-2007　

生涯、500種類以上ものチェアをデザイン。20世紀の北欧デザイン界に多大な影響を与えた家具デザイナー。
PP モブラーの初期モデルは、ウェグナーが確立したといっても過言ではない。妥協のない品質へのこだわり、培ったクラフトマンシップ（職人技術）と秀でた工芸家としての才能。ウェグナーの作品は、「時代を越えて後世まで伝わる作品」「考え得る最高で完璧な作品」として、数多くの賞を受けている。

 

 

 

PP Mobler（PPモブラー）価格改定（2024年7月2日より）

約5%の価格上昇となり、今回ご紹介したPP58も対象です。現行価格での受付は、2024年7月1日（月）23：59までとなりますので、ご購入をお考えの方は、お早めにご検討ください。また1年間無料保管サービスもございますので、ぜひご活用くださいませ。

 

 

 

ウェグナー生誕110周年イベント
「ウェグナーと始める シンプルで心地よい 北欧の暮らし」開催決定！

■開催概要 

日程：7/19(金)・20(土)、26(金)・27(土)

　　　8/2(金)・3(土)・4(日)

時間：11時～16時

場所：CONNECT松山ショールーム

〒791-8061 愛媛県松山市三津1-2-8/ 駐車場4台分有り

入場料：無料　

今回ご紹介したPP58他、PP MøblerからはPP19（パパベア）・PP503（ザ チェア）・PP701など、CARL HANSEN & SON（カール・ハンセン＆サン）からはCH24（Yチェア）・CH78（ママベア）など、ウェグナーデザインの名作椅子をご体感いただける企画展です。

詳しくはこちらのブログをご覧ください。→『ウェグナー生誕110周年イベント「ウェグナーと始める シンプルで心地よい 北欧の暮らし」開催決定！』