【インテリア照明の基礎知識】Vol.2 照明の電球について(種類と選び方・色温度と演色性)
照明器具を選ぶ際には、電球の選択も重要なポイントの一つです。電球の種類や特性について理解しておくことで、より快適で効果的な照明環境を作ることができます。ここでは、電球についての基本的な情報と選び方のポイントについて解説します。
前回の記事、【インテリア照明の基礎知識】Vol.1 ペンダントライトの基本パーツと取り付けについて 、はこちらからどうぞ。
電球の種類
昔は白熱灯が主流でしたが、現在はLEDが主流となっています。LEDは省エネ性が高く、長寿命であるため、今後ますます普及が進むことが予想されます。電球の形状や口金の種類にはいくつかのバリエーションがありますが、一般的にはE17とE26のどちらかです。
1. 白熱灯
昔からある電球で、光源はフィラメント。光色は温かみのある電球色。
2. LED電球
近年主流となっている電球で、光源はLEDチップ。白熱灯よりも省エネで長寿命。
LED電球の選び方
LED電球を選ぶ際は、以下の3つのポイントを覚えておきましょう。
1. 口金
左:E17 右:E26
口金は電球の底部にある金属部分で、一般的に流通している口金サイズはE17とE26です。照明器具に合うものを選ぶ必要があります。
2. ワット数
ワット(w)とは、消費電力の単位です。LED電球の箱には、よく100w相当と表記されていますが、明るさが白熱灯の100wと同じくらいということで、実際の消費電力は7~14w程度です。LED電球は少ない消費電力で十分な明るさが維持できます。
3. 光色
電球の色味です。電球色、温白色、昼白色、昼光色の4種類があります。
- 電球色: オレンジ色の温かみのある光
- 温白色:落着きある明るい光
- 昼白色: 太陽光に近い自然な光
- 昼光色: 青白い光
リビングや寝室など、リラックスしたい空間には電球色がおすすめです。CONNECTでお取り扱いのある照明ブランドの電球はほとんどが電球色の電球が適合電球として使われています。
その他の注意点
- LED電球は、白熱灯と比べて光が全方向に広がらない場合があります。
- 調光器付きの照明器具を使用する場合は、調光対応のLED電球を選ぶ必要があります。
※当店でお取り扱いのあるルイスポールセンやフロスの照明器具にはメーカー推奨の適合電球が同梱されておりますので、ご安心ください。
照明を選ぶ際の重要な要素に、色温度と演色性があります。これらは光の特性を示す指標であり、照明の効果や雰囲気に大きな影響を与えます。
色温度は、ケルビン(K)という単位を用いて表されます。
- 2700K : 電球色。暖色系でリラックス効果が高い。
- 5000K : 昼白色。寒色系で作業効率が高い。
リビングや寝室など、リラックスしたい空間には色温度が低い電球色、キッチンや書斎など、作業する空間には色温度が高い昼白色がおすすめです。CONNECTでお取り扱いのある照明ブランドでは2700~3000kのものが多いです。
演色性とは
演色性とは、光源が物体の色をどれだけ忠実に再現できるかを示す指標です。Raという単位で表されます。Raの数値が100に近いほど、自然光に近い色再現性になります。白熱電球のRa値は100に近いため、色再現性が高いと言えます。LED電球のRa値は一般に83程度であり、色再現性はやや劣ることが多いです。
- Ra 80 : 一般的な LED 電球
- Ra 90 : 演色性の高い LED 電球
- Ra 100 : 白熱灯
演色性の高い照明は、色の再現性が高いため、色彩の美しさや質感を生かした照明が可能となります。特に食事の場面や美術館など色を鮮やかに見せたい場所には、演色性の高い電球を選ぶことをおすすめします。これらの指標を理解しておくことで、照明器具や電球の選択がより適切になり、快適な照明環境を実現できるでしょう。
色温度と演色性の使い分け
- 作業効率を高めたい : 色温度が高い昼白色、演色性が高いLED電球
- リラックスしたい : 色温度が低い電球色、演色性が高いLED電球
- 食事を楽しむ : 色温度が低い電球色、演色性が高いLED電球または白熱灯
まとめ
電球は照明器具の雰囲気や用途に合わせて選ぶことが大切です。また、色温度と演色性は、照明を選ぶ際の重要なポイントです。用途や空間の雰囲気に合わせて、適切な電球を選びましょう。これらの指標を参考にして、快適な照明環境を作り上げてください。
CONNECTのYouTubeチャンネルでも解説していますので、ぜひご覧ください。
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この記事を書いた人
iwakura
カフェめぐりと愛犬に癒される四姉妹の母です。北欧のHYGGEな暮らしを広められたらと思っています。