インテリアショップが地域の空き家問題に挑戦する理由とは?【CONNET・地域活性化プロジェクト①】
はじめに
「シンプルで心地よい暮らしを提案する」というミッションをかかげ、日々の生活の中で心の充足感を満たすような空間作りをしているインテリアショップCONNECT。はじまりは2007年、香川県の小さな町に、北欧の食器などを扱う雑貨屋としてオープンしました。
現在は、北欧ブランドを中心とした照明や家具、インテリア雑貨のEC販売とWebメディア運営、新築物件のプロデュースなどの「暮らし」にまつわる様々な事業を展開しています。
今回は、そんなCONNECTが2017年から手がけている、地元香川県丸亀市の地域活性化プロジェクトをクローズアップ。
地方のインテリアショップが、なぜ「まちづくり」に取り組んでいるのか?そして今、どんなことにチャレンジしているのかについて、全3回に渡りじっくりとお届けします。
どうぞ最後までお付き合いください!
▶CONNECTの成り立ちについて興味のある方はこちらのブログをご覧ください。
CONNECTの本社があるのは香川県の小さな町。過疎化が進み、深刻な空き家問題に直面しています…
▲CONNECTのオフィスがある周辺の景色。見渡す限りのどか!
毎日InstagramやYoutubeなど、様々なメディアを通じてインテリアの情報発信とWeb販売を行っているCONNECT。皆さんはCONNECTが、一体どんなところにあるのかをご存知でしょうか?
オフィスは、瀬戸内海に面した四国香川県の丸亀市、その中でも海岸沿いではなく内陸に位置しています。まわりには田んぼや畑が広がり、民家が点在するよくある普通の地方の町。その町の中にCONNECTはひっそりと佇んでいます。
もともとは社長が生まれ育った故郷。のどかで穏やかな地域です。しかし、近年は日本各地のどの地方とも同じように高齢化が進み、手付かずの空き家が増え続ける深刻な問題に直面していました。
自分たちの身の回りだけでなく、地域全体に心地いい暮らしを
冒頭にも述べた通り、「シンプルで心地よい暮らしを提案する」ことをコンセプトに、インテリアの力でよりよい空間づくりを手がけてきたCONNECT。
しかし自分たちが住む場所を見回すと、そこは空き家だらけの寂しい地域…。それは世の中に、本当に心地のよい暮らしを提案していると言えるのだろうか?家の周りや地域も含めて「暮らし」なのではないか?
そんな疑問からCONECTはインテリアの知識や経験を活かし、自分たちの身の回りだけでなく地域全体の暮らしを豊かにする暮らし地域活性化プロジェクトを立ち上げました。
きっかけは2014年のデンマーク出張。2024年の現在も取り組みは継続中!
高齢化により進み続ける地域の空き家問題…。そこに本格的に着手するきっかけとなったのが、2014年のデンマーク出張です。
▲デンマーク王立芸術アカデミーの学生寮にて(2014年)
出張時には工場の視察や買い付けのほかに、できるだけ現地の暮らしや文化に触れることを心がけているCONNECTの社長。2014年には、Yチェアで知られる家具デザイナー、ハンス J.ウェグナーらを輩出した大学、デンマーク王立芸術アカデミーの建築学科の学生寮を見学できる機会に恵まれます。
そこで出会ったのが、日本に興味を持つ学習意欲の高い現地の学生たちです。彼らとの交流が生まれたことをきっかけに、教授から「CONNECTで建築学科の学生を受け入れてくれないか?」というオファーがたびたび来るようになりました。
「サスティナブルビルディング※」の概念を常識とし、日本の地方や古民家をフィールドワークの場として魅力に感じていた、デンマーク王立芸術アカデミーの学生たち。
そして、地域の空き家問題をなんとかしたい!と解決の糸口を探していた社長。
そこで「日本の田舎の家に住みながらリノベーションしたいという人がいたら、受け入れます。」ということを提案すると…話はすぐに前進します!
▲2017年に初めて空き家のリノベーションに携わったくれたインカとジュリエット。より詳しく知りたい方はこちらのブログをご覧ください。
2017年には、KADK Renovation Projectとして、地域の古民家を再生するプロジェクトが正式に始動。デンマーク王立芸術アカデミーから学生たちを受け入れ、本社の近くにある古民家のリノベーションをプランニングに着手しました。(現在は、リノベした古民家はカフェとして営業中。町の人たちの憩いの場となっています)
その後、2019年、2023年(コロナ禍を除く)とデンマーク王立芸術アカデミーの学生・卒業生たちが継続的にこのプロジェクトに参加しています。そして2024年の現在も、インテリアの力を通じて地域を活性化することを目指し、この取り組みは続けられているのです。
▶ブログ【CONNET・地域活性化プロジェクト②】へと続きます。
※サスティナブルビルディングとは?
北欧デンマークに浸透している建築物を作る時の理念。建材は、なるべく自然なものが選ぶことや、断熱をしっかり施し、省エネルギーであること。また、家族形態が変わっても作り変えることが可能な住環境や空間など、環境に配慮された持続可能性のある建築デザインを指します。 日本も 歴史ある神社・仏閣から、私たちが暮らす住宅まで、かつてほとんどの建築資材が木材などの天然素材を使用していました。また、それらを修復する技術も大変高く、世界からも一目置かれています。かつて、北欧デザインの巨匠たちも学び、日本からインスピレーションを受けていました。今でも北欧の数多くの学生や建築家が、日本で学びたい! と思ってくれているそうです。
【お問合せ先】
■CONNECT [WEB SHOP]
ご質問がございましたらお気軽にお問合せ下さいませ。
【個別の各商品についてのお問い合わせ】
各商品ページの「商品についてのお問い合わせ」より、お問い合わせください。
【家具・照明の組み合わせなどトータルプランニングのご相談】
下記よりお問い合わせください。
・LINEからのお問い合わせはこちら
・インテリアプラン相談申込フォーム(CONNECT HOUSE)はこちら
お持ちであればサイズ入りのお部屋の図面と、「ご新築」「買い替え」など用途を簡単にお知らせいただけるとご案内がスムーズです。
関連記事はこちら
この記事を書いた人
CONNECT
こんにちは。ライフスタイルショップ「CONNECT(コネクト)」です。北欧のブランド(ルイスポールセン・フリッツハンセンなど)を中心に照明・家具・ヴィンテージ家具やインテリア雑貨をセレクトし、販売しています。 また、インテリアから考えるお家づくりも手がけています。