ラグの踏み比べって?!「北欧インテリアブランドツアーinTOKYO」を開催しました!
このたび、インテリアコーディネーターや建築関係のお仕事に携わっている皆様を対象にしたイベント「北欧インテリアブランドツアー in TOKYO」を開催し、無事に終了いたしました。
今回のイベントでは、北欧インテリアの主要ブランドのショールームを巡り、実際にインテリアに触れて、座って、じっくりと商品を体感していただく機会を設けました。ただ見るだけでなく、実際に使い心地を感じながら、その商品の特徴や背景にあるストーリーも詳しくお伝えすることで、北欧インテリアに対する理解をさらに深めていただけたのではないかと感じています。
ツアーには、福岡や三重、大阪といった遠方からもご応募いただきました。全国各地からのご参加、本当にありがとうございました。
はじめに
私たちCONNECTは、「シンプルで心地よい暮らしを提案する」というミッションを掲げ、できるだけ多くの方に「シンプルで心地よい暮らし」をお届けすることを目指して活動しています。
そして、そのシンプルで心地よい暮らしには、生活に合って、長く愛着の持てるインテリアが必要不可欠だと考えています。インテリアは、ただ必要だからと妥協して揃えるのではなく、使い勝手が良く、日々の生活に溶け込み、そしてずっと使い続けられるようなタイムレスなデザインである必要があると思うのです。
北欧家具は、時代を経て愛され続けるシンプルなデザイン、そして快適性や機能性、耐久性と長く使い続けることができる魅力がたくさん詰まっています。シンプルで心地よい暮らしを提案するなかで、私たちは北欧インテリアにたどり着きました。
日頃インテリアショップとして商品を販売しているのですが、それだけではなく、インテリアコーディネーターや設計士の方などお客様へ直接住空間を提案される方に、もっと北欧家具のインテリア知識を深めていただき、一緒に心地よい暮らしを提供していけたらとこのツアーを企画することとなりました。
また、スタイリッシュで上質な北欧インテリアはハイクオリティな空間をつくるうえで欠かせない存在だと考えています。そんな北欧インテリアを提案する力を身に付けていただくことは、確実に提案力を底上げし、他社との差別化に繋がります。
今回のツアーは、北欧インテリアブランド主要6社のショールームを見学して、実際に商品を体感していただきながらメーカーの方からその商品についての説明を受けることで、自らの体験に基づいた商品知識を身に付けるといった内容でした。また、北欧デザイン、各ブランドの考え方についての講演や、ショールーム内での親睦会などを組み込みました。最後には実際にテキスタイルを組み合わせてスタイリングを行うというアウトプットの場もあり、大変盛りだくさんの内容となりました。
今回訪れたブランドは下記の6社です。
・CARL HANSEN & SON(カール・ハンセン&サン):代表作Yチェアなど。
・FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン):代表作セブンチェア、エッグチェアなど。
・FLOS(フロス):代表作はアルコなど。
・Kvadrat (クヴァドラ):ヨーロッパシェアNo.1のテキスタイルブランド
・Scandinavian Living(スカンジナビアン・リビング):取扱ブランドPP Mobler など。
・Louis Poulsen(ルイスポールセン):代表作はPHシリーズ。今回ショールーム見学のみ。
ツアー内容
1日目
まずはじめにPP Mobler(PPモブラー)やFREDERICIA(フレデリシア)などのブランドを取り扱っているScandinavian Living(スカンジナビアン・リビング)のショールームを訪れました。
講演では、主にPP Mobler(PPモブラー)の環境への配慮、製品づくりに対する姿勢を学ぶことができました。代表商品であるPP19(パパベア)の製作現場の映像からは、すべて職人の手作業という徹底したモノづくりへのこだわりや、商品への愛情が伝わってきます。
つぎに訪れたのはFLOS(フロス)のショールーム。こちらは5月に移転オープンしたばかりで、スタッフも初めて拝見させていただきました。予約制のショールームのため普段はなかなか見ることのできない貴重な体験となりました。
ホームページ上でしか見ることができなかった大型照明などは、すごく迫力がありとても美しい灯りばかりです。
そして1日目の最後はCARL HANSEN & SON(カール・ハンセン&サン)です。
講演では、北欧インテリアの考え方の基本となる「リ・デザイン」について教えていただきました。少しでもより良いものにデザインしていく。そんな考えのもと、シンプルで美しいデザインと機能性を兼ね備えた現在の名作インテリアは生まれていったのだなぁと、北欧インテリアの根源に触れることができました。
CH24(Yチェア)のパーツを使った、説明をしていただきました。1つ1つの部品を見てみると、新たな発見がたくさんありました。お客様への提案するときにこんな裏話を話せたら、説得力が上がりますね。
夕食にはデンマークらしいケータリングをご用意いただき、おいしくいただきました!
デンマーク産のワインまでご用意いただき、飲んで食べて、親睦会はとても楽しいひと時を過ごすことができました。参加者の皆さんが、食事やお話をしながらいろんな椅子へ座り、その違いについて意見交換をされている姿も見られました。
2日目
2日目の始まりはFRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)でした。
ここでは、1F、2Fのショールームをゆっくり周りながら気になった商品についてその都度説明をしていただきました。またお昼には、一般公開はされていない最上階で昼食とさせていただきました。
PK31のソファに実際に座ってみると、その座り心地に続々と驚きの声が。
ステンレスを多く取り扱ったデザイナー、ポール・ケアホルム。シンプルなデザインの中たくさんのこだわりが見られます。だから美しいんですね。
座り心地がよいことでCONNECTスタッフにも人気なセブンチェア。座り心地がいい理由はその”しなり”にあります。しなりがあるので男の人が乗ってもまったく問題ありません。こんな実験はなかなか普段はできないですよね。
ツアーの最後はKvadrat(クヴァドラ)です。
家具の張地やラグ、カーテン、その生地について学びました。ウールはごわごわする、毛玉ができるのでは?というイメージを持たれることが多いですが、とても耐久性が高く、吸湿性もあり長く愛用する家具にはぴったりの素材です。その特徴についてしっかりと学ぶことができました。
ラグは実際に踏み比べて、その踏み心地を体感しました。
最後には、参加者の方がそれぞれ、ソファの張地・ラグ・カーテン・クッション・床材を組み合わせてスタイリングを行いました。
CONNECT社長賞とKvadrat賞として、内2名にKvadrat社オリジナルのトートバックが贈られました!
参加者の声
ツアーを終え、たくさんの嬉しいお声をいただきました。
参加者の感想
・ブランドだから商品価格が高いのではなく、品質へのこだわりや職人さんへの対価が価格に反映していることが知れた。
・普段、画像でしか見た事の無いアイテムに実際に触れて体感することが出来たため、自分の中での理解をより深めることが出来ました。また、いつも目にしているアイテムについても、それぞれの歴史や特徴などのバックグラウンドについて学ぶことが出来たため、今後の接客やお客さまとのコミュニケーションの中での引き出しを増やすことが出来たと思います。
・各ブランドの歴史や主力製品について学んだ。また実際触れたり体感できて良かった。
・各ブランドが大切にされている思いや取り組み、特徴などを知って製品を見られてよかった。
・各ブランドのプロフェッショナルである方々から直接、アイテムについてやブランドの歴史についてなど、パワーポイントや実際の商品で試しながら解説していただけたので非常に分かりやすくイメージもしやすかったためとても勉強になりました。
まとめ
今回初めての取り組みとなった北欧ブランドを巡るツアー。実際に見たり、体感してみると、新たな発見がたくさんありました。また、デザインやモノづくりについての考え方、インテリアの歴史、素材について学び、充実した内容となりました。
お客様へご提案する際、このツアーで得た知識は提案に深みを持たすことができるのではないかと確信しています。
また第2弾、第3弾も企画していきたいと思いますので、ご興味のある方へぜひ今後のお知らせをチェックしてみてください。
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この記事を書いた人
mitani
建築が大好きでインテリアから考える、心地よい空間づくりを日々勉強中です!知れば知るほど、どんどん北欧インテリアの魅力に夢中になっている今日この頃...休みの日は近所の山に登って癒されてます。