KADK Renovation Project #4
去る、2017年9月11日14時に今回のプロジェクトを一緒にスタートしてくれる、KADKの学生がCONNECTへ無事到着。
コペンハーゲンで会ってから、約3か月ぶりの再会を果たしました。(ちょっと大袈裟)
学生たちは約10日前に成田に到着して、東京、箱根(なぜか箱根?)、京都、大阪、神戸を経てCONNECTがある香川県丸亀にやってきました。
何故か箱根がラインナップされていたので、理由を聞いてみるとどうやら、温泉や銭湯にすごく興味を持っているらしいです。
香川県には温泉がほとんどないからちょっと残念がっていました・・・。
┃リノベーションプロジェクトに向けたフィールドワーク開始!
さて、リノベーションワークの方といいますと、コペンハーゲンの学生が丸亀に到着して約1週間が経過し、今はリノベーション対象となる物件の調査・採寸・図面化とフィールドワークを一生懸命行っております。
今回のリノベーション・プロジェクトで大事な部分がいま行っているフィールドワークだと思っています。
リノベーション・プロジェクトのことを、いろんな方にお話しすると、
「どんな風にするんですか?」とか、
「何に使うんですか?」って聞かれます。
残念ながらまだ現時点で明確な答えがなくて、
本当にまだ何も決まっておりません!!
「決まってないって!」
「いやいや、じゃあどうするんだよ!」って
なりますよね。
未確定なものって、不安しかありませんから、
お話しさせて頂く方々のお気持ちはよくわかります。
でも、建物をなんとかすれば、空き家が解消できるっていうことじゃないと思っています。
地域の特性や課題をよく考えて、古い建物に新しい役割を持たせてあげることが出来ない限り、修繕しても長続きしないと思っています。
例えると、一昔前に行政が地方に立派な施設をたくさん作ったけど、利用者がほとんどいないし、維持管理するのが大変で税金をどんどん垂れ流していってしまうような……。そんな風にならないようにしないといけないって思っております。
建物(箱)を作れば人が集うかっていうと、そうじゃないですよねって話です。
古い空き家問題を解決するためには、今までにない新しい需要を創出しないと多分難しいんだと思います。じゃあ、新しい需要を作るためには何が必要かってことになると思うんですが、その為にはまず地域のことをよく知る、地域の可能性を考えてみる、周辺環境のことも広く考えておく必要もあるかなと。
いろんな角度からいろんなことを知る必要があって、そのうえで建物をどうするのが一番良いのかを考えないといけません。古い空き家を地域にとってどんな風に活用していけばいいのか、地域の特性や建物の状況をうまく重ね合わせながら考えていかないといけないと思っています。
なんだかいつも回りくどいようで申し訳ないんですが、
そういう意味で今回のリノベーション・プロジェクト、どんな感じになりますやら。ぼくも先が見えておりませんので、新しいアイデアが出てくるように、とにかくまずはインプットです。インプットせずに、アウトプットはできませんからね。
┃インプットする姿勢を忘れない頼もしいコペンハーゲンの学生たち
今日、学生達にお昼ご飯一緒に買いに行く?って聞いたら、
「車で行くんだったらやめとく」っていわれました。
「自分たちはこの周辺のことを見ながら自転車で行くよ」って。
おじさんの悪い癖で、なんでもラクしようと思うとダメですね
しっかりインプットしてくれていて、安心しております。
それにしても、
フィールドワークは体力がいります。
コペンハーゲンから来た学生たちの紹介ができていなかったので、
次回は彼女たちの紹介をしたいと思います!
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【 KADK Renovation Project 】 INDEX
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KADK Renovation Project #2
KADK Renovation Project #3
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この記事を書いた人
TakagiTomohito
CONNECTの代表・高木智仁です。 普段は北欧に買い付けに行ったり、モノづくりの現場にお邪魔したりしております。最近は北欧のインテリアを通じて、空家の利活用や地域振興 にチャレンジしております!! 北欧のインテリアや北欧の暮らしがもっと広まるように、あれやこれや発信しております。