家具デザイナーのフィン・ユールが、初めてこのチェアを見たときに、特徴的な背部にぴったりな名前を付けたといわれるピーコックチェア。
1947年ポストモダン時代のデザインに近い作品で、ヨハネス・ハンセン社にて製造が開始されました。
このチェアは外見的な華やかさに重点をおいたものではなく、大きく湾曲した背部は、人間工学的な技法や統計的により美を表現しています。孔雀の羽根を彷彿とさせる平らな部分は、肩甲骨のあたりがチェアの背部と重なるよう設計されています。
ウェグナーのデザインにとって稀ではないですが、このピーコックチェアもクラシカルなウィンザースタイルをもとにした歴史的な顔を持っています。そして彼なりに進化させ、新しいスタイルにしたのです。1992年、PP Moblerで製造を受け継ぎました。