150周年を記念して、初めて誕生。
© Nacása & Partners Inc. FUTA Moriishi
コーヒーテーブルPK60はPK0 Aと同時期にデザインされましたが、こちらは一度も販売されていません。そのため、PK0 AとPK60はこれまでの販売数が極端に少ないことから、幻の作品と言われています。
優しいフォルムが特徴的なPK60は、綺麗な円型のテーブルなので、様々なタイプのソファやラウンジチェアと合わせていただけるガラステーブルです。ポール・ケアホルムらしい軽やかな足元でありながら、無駄を無くし計算された設計のため、安定感がある一台です。
コーヒーテーブルPK60の特徴
コーヒーテーブルPK60はラウンジチェアPK0と同じく、ポール・ケアホルムがフリッツ・ハンセンに在籍していた頃にデザインされました。しかし、それ以降は販売されなかったため、ファン待望の復刻アイテムです。ガラス天板を支える脚はPK0 Aと同じ成形合板の技術が使われています。PK0 AとPK60の流れるように共鳴しあうデザインは、組み合わせて使うことで空間の余白をさらに美しくさせます。脚の色はPK0 Aと同じくブラックカラードアッシュ・オレゴンパインの2色展開です。ガラス天板のフレーム部分に「FRITZ HANSEN」のロゴが刻印されています。
ポール・ケアホルムの作品が日本の空間に馴染む理由
ポール・ケアホルムの制作拠点であった自宅は、親日家のハンナ・ケアホルムが設計しました。随所に日本文化が取り入れられていたので、彼の作品は伝統的な日本の空間とも相性が良いといわれています。日本の数寄屋造りは質素ながら趣のある空間が好まれ、わびさびの美しさを表現しています。ポール・ケアホルムの無駄を極限まで取り除く作品への姿勢は、余計な装飾を取り除く日本の美に通じると言えます。
ポール・ケアホルムの自邸の様子
Poul Kjaerholm(ポール・ケアホルム)
ポール・ケアホルムは、1929年にデンマーク北西部の田舎町で生ました。15歳で家具職人に弟子入りし、18歳でキャビネットメーカーのマイスターの称号を取得しています。現在では金属のイメージが強いポール・ケアホルムですが、もともとは木工職人としての技術を磨いていました。その後、コペンハーゲンの美術学校に入学します。在学中Yチェアのデザイナーとしてすでに活躍していたハンス J. ウェグナーのもとで、色々な事を学び、卒業制作でPK25を制作しています。学生が作ったと思えないクオリティの高さから、現在のフリッツ・ハンセンのPKシリーズのラインナップに加わっています。
ポール・ケアホルムについて詳しく知りたい方は
こちらのブログをご覧ください。