この度2022年のルイスポールセン限定アイテム「PH 3/3 ペンダント リミテッド / 真鍮 乳白ガラス」が発売されました。こちらは2023年1月末までの期間限定販売・受注生産アイテムです。ルイスポールセンの限定アイテムは、完売後も毎回再入荷のお問合せを多くいただきますが、限定品につき再入荷はございません。今しかお求めいただけないクラシカルで上品な限定モデルなので、新築やお引越しでペンダントライトをお探しの方はぜひご検討ください。
PHランプが美しい光を生み出せる2つの理由
1. ヘニングセンが追求した対数螺旋のシェード
ポール・ヘニングセンがデザインした照明器具は美しい光のグラデーションが特徴です。この光の秘密は、巻貝のカーブと同じ“対数螺旋(たいすうらせん)という数学的な形が照明の傘(シェード)に応用されているからです。
対数螺旋のカーブは、下の写真のように光がどの角度から当たっても同じ角度で反射します。これにより、なめらかな光のグラデーションをつくることができます。
2. グラデーションの光をつくる手吹きガラスシェード
ずっと眺めていられるあたたかい灯りの理由はシェードに隠されています。すべてのガラスに厚みがあり、透明・乳白・透明の3層になっています。これは高度な技術を持った職人の手だからこそつくれるシェードです。表面はつるっとした質感で、内面はマットでサラサラした手触りです。このサラサラした加工はフロスト仕上げと言い、斜めの光に対してその入射角と同じ角度の反射光を拡散するため、光のコントロールがしやすく眩しさを解消してくれます。
限定品「PH 3/3 ペンダント リミテッド」の2つの魅力
1. 細部までこだわりの詰まったデザイン
灯具には限定品の証であるポール・ヘニングセンのイニシャル「P.H」が刻印されています。
一番大きい真鍮シェードの裏側は白色に塗装されています。白色にすることで効果的に光を反射させ、明るく照らしてくれます。
シェードを固定する小さなねじも真鍮でつくられています。
専用のフランジカバー(電源元を隠すためのもの)も真鍮でつくられています。通常はプラスチック製なので、限定品ならではの特別感があり、天井面まで美しく見えるようにデザインされています。
2. 真鍮をヴィンテージに育てる楽しみ
真鍮は亜鉛と銅が混ざって出来ています。身近なものだと5円玉が真鍮です。「PH 3/3 ペンダント リミテッド / 真鍮 乳白ガラス」の真鍮部分は無塗装ですので、手汗や湿気によって変色します。空気に触れることで酸化し、年月をかけて濃いアンティークゴールドの輝きに変化していきます。 日頃のお手入れは乾いた布で拭くだけでかまいませんが、くすみや汚れが気になる場合は真鍮専用のクロスで磨くときれいになります。
下の写真のように時間の経過と共に深い色合いに育ってくれます。今回の限定モデルはヘアライン仕上げ(艶消し加工)でよりインテリアに溶け込むよう工夫されています。一緒に時を重ねて色の変化を楽しんでください。
PH 3/3 ペンダント リミテッドのコーディネート例
PH 3/3 ペンダント リミテッドはダイニングテーブルに合わせて使うのがおすすめです。キラリと光る真鍮が上品で、華やかな空間を演出してくれます。1台吊るす場合は、テーブル幅約900~1500mmと相性が良く、2台吊るす場合はテーブル幅約1600~2000mmがおすすめです。
テーブル幅1100mm /
カール・ハンセン&サン「BA103」
テーブル幅1200mm /
フレデリシア「Taro Table」
テーブル幅1800mm以上の大きさのテーブルで周りにダウンライトなどの照明がない場合、端の方に座る人は薄暗く感じるかもしれません。端まで明るく照らしたい場合は、ペンダントを3台吊るすか、もう一回り大きいPH 3 1/2-3 を2台吊るすことをおすすめします。
ダイニングに最適な高さ
ダイニングテーブルの上に設置する場合は、器具の一番下からテーブル面までの高さが60~70cmになるのが最適です。これ以上高く吊ってしまうと手元が薄暗くなります。また、この高さにすることで視界にペンダントライトが自然に入るので、ペンダントの後ろの空間に奥行きを感じ、空間を広く見せる効果もあります。
2台吊るす場合の取り付け場所
取り付ける場所はテーブルの幅を3等分した真ん中の位置がおすすめです。そうすると、見た目のバランスも良く、テーブル全体を照らせます。
※写真の照明器具は
PH 3/2 Pendantoです。
お部屋のコーナーやエントランスでの使用にもおすすめ。
ダイニング以外だと、お部屋のコーナーやエントランスに吊るすのもおすすめです。コーナーに吊るすことで空間に奥行きが出て、お部屋をより広く感じられます。床上から130cm程度の位置(フロアランプと同じくらいの高さ)に吊るすのがおすすめです。
また、一番下のガラスシェードに同梱しているディフューザーカバーを付けることで、天井の高い位置に吊った時に、電球の眩しい光が下から漏れるのを防いでくれます。
メンテナンスについて
長く使う楽しみを感じられるPH 3/3 ペンダント リミテッドには、以下のメンテナンス方法をおすすめします。
・定期的に(6か月程度)部品のゆるみがないか点検してください。
・普段のお手入れは乾拭きでほこりを取ってください。汚れがあるときは、軟らかい布に中性洗剤を浸し、よく絞って拭いた後乾拭きしてください。
・真鍮部分は濡らさないようご注意ください。屋内専用ですが、湿気や水気の多い場所での使用はできませんのでご注意ください。
・ガラスシェードに汚れがあるときは、シェードを1枚ずつ外し、食器用の中性洗剤と柔らかいスポンジでやさしく洗った後乾拭きしてください。
・ガラスシェードが破損してしまった場合、スペアパーツのご購入も可能です。ご希望の方はお問い合わせください。
期間限定の生産品につき、お求めはお早めに!
「PH 3/3 ペンダント リミテッド / 真鍮 乳白ガラス」は、2023年1月末までの期間限定販売アイテムです。販売期間が終了しても、CONNECTに在庫がある場合はお買い求めいただけます。ルイスポールセンの限定品は毎年完売してからも、再入荷予定のお問い合わせを多くいただきます。残念ながら完売後は再入荷がありませんのでお買い逃がしのないようにお早めにご検討いただければと思います。
使い込むほどに美しくなる真鍮のペンダントランプで、あたたかい灯りにうっとりしながら、ヒュッゲな時間を過ごしてみませんか?
「北欧照明の父」ポール・ヘニングセンとは?
Poul Henningsen(ポール・ヘニングセン) 1894-1967年
1894年デンマーク中心部のオードルップに生まれ、高等学校を中退しテクニカル・カレッジで建築工法を学びました。自身の設計事務所をコペンハーゲンに設立後、ルイスポールセン社と協働を始め、複数のシェードから柔らかな光が降り注ぐランプを開発。良質な光を得るための機能的なデザインを生涯にわたり追及し、100種類以上のランプをデザインしました。照明以外にも、ジャーナリスト・アーキテクト・エディター・詩人・ソングライターとして多岐にわたり活動しました。特に彼の辛口の批評は有名で、無視できない論客として当時のデンマーク社会に強い影響力を放った人物です。
「北欧照明の父」ポール・ヘニングセンのデザイン
ポール・ヘニングセンとルイスポールセン社とのコラボレーションは1925年に始まり、1967年に亡くなるまで続きました。ヘニングセンは、1924年にルイスポールセン社と共同で、「3枚シェードシステム」の最初のモデルを描きました。1927年、最初の「PHランプ」を発表します。
1927年当時の写真
参照:
LIGHT YEARS AHEAD THE STORY OF THE PH LAMP(2000).Louis Poulsen
1927年発表のPH 3/3 Pendant
参照:
79 PH-lamper 1925-2022.Gregers Mansfeldt
ルイスポールセンのアイコニック的存在になっている「PH 5」「3枚シェードのPHランプ」「PH アーティチョーク」など、ポール・ヘニングセンのイニシャル「PH」が名前に付く照明はすべて彼自身がデザインを手がけています。ヘニングセンがデザインした照明器具はすべて、「人間にとって良質な光を与える照明」という彼の哲学が貫かれています。
老舗照明ブランド、ルイスポールセンとは?
北欧デンマークの照明ブランド。創業一族のポールセン一家は1800年代末頃から工具・電気用品の販売を手掛けていました。1924年にパリの博覧会のためにポール・ヘニングセンと共同で開発した照明器具が高い評価を得て、照明器具の発売を開始。これが100種類以上のラインナップを誇るPHシリーズの始まりとなりました。現在では、ルイスポールセンは近代照明のルーツといわれ、世界の照明デザインに大きな影響を与えている"北欧のあかり"となっています。
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