少し曖昧な時の気配をカタチにしたkehai。2004年にデザインされたこの時計が、今回復刻されました。
ぼんやりと見える針の動きが半透明のガラス越しに曖昧な時の気配を柔らかく伝えてくれます。色は空間に馴染み、より気配として佇むよう壁の素材に合わせた3色で、秒針の赤い点がゆっくりと回る様はオブジェのようです。薄く繊細ながら強靭なアルミ枠体は鋳造の技術が活かされ、その製造を高田製作所がおこなっています。
- Designer’s message -
時計の存在が嫌なときがある。
そして時間の存在も……。
だから少しは曖昧な時の気配がちょうど良い。
小泉誠