1951年にデザインされたPP225フラッグハリヤードチェアは、ハンス J. ウェグナーが夏の休暇中浜辺でくつろいでいた時にフォルムの着想を得たとされています。ウェグナーは木製の家具デザインを好み多くの作品を生み出してきましたが、このチェアは頑丈なステンレススチール製のフレームを使用した、これまでのウェグナーデザインのイメージを覆した革新的な作品です。
これはル・コルビジュエやミース・ファン・デル・ローエといった初期モダニズムデザイナーに敬意を表しつつ、ウェグナー自身も近代的デザインができるという才能の豊かさを証明した作品になりました。
フラッグハリヤードチェアは一般的なラウンジチェアよりも傾斜がついており、寝そべる姿勢でより深くリラックスできます。240メートルもあるオリジナルのフラッグラインで丁寧に編まれた座面と背もたれは、体のラインにそって柔軟にしなるため、包み込まれるような快適さが生み出されています。さらにシープスキンのエレガンスな雰囲気はさまざまな空間を上品に演出します。
スタイリッシュで工業的な外観とフラッグハリヤードの柔軟性やシープスキンの柔らかな素材感、異素材を上品に組み合わせつつ快適さも兼ね備えた、まさに傑作といえる作品です。