1943年の王立工芸美術館春の展示会で、ウェグナーはチャイニーズチェアのファースト・バージョンを発表しました。これは、王立工芸美術館で展示されていた、古代中国のチェアにインスピレーションを受けてデザインしたものです。それ以来、ウェグナーは様々なバージョンを製作しました。
1976年、PP Moblerは約2mのポールを蒸し曲げたオリジナルデザインのPP66の生産を始めました。1991年に蒸し曲げのポールから曲げ木のポールに変更した時にチェアの構成が強化されました。
PP56のプロトタイプはPP Moblerの協力のもと、改良され1989年に生産に入りました。PP56はしっかりした座面とサネ構造の違いからオリジナルであるPP66と違う顔を見せています。
Tannic Tint Blackについて
古くから伝わる木材のエボナイズ加工にヒントを得て、PPモブラーは木材のための深い黒加工を開発しました。オーク材に含まれるタンニン酸と酢に溶けた鉄分の自然な錬金術を利用することで、木目を美しく際立たせたまま、リッチでベルベットのような黒を実現しました。その仕上がりは、従来の塗装やラッカー仕上げの表面とは違う、ナチュラルでマットなウッドフィニッシュを実現しています。
また、この加工工程は環境にやさしく、合成成分や有毒成分、石油化学成分は一切使用せず、木材の自然な化学反応を利用しています。