ウッドレッグ

デンマークを代表する建築・デザイナーであるArne Jacobsen(アルネ・ヤコブセン)のスタッキングチェアと言えば、 1952年にデザインされたアントチェアと1955年にデザインされたセブンチェアが有名だと思います。 セブンチェアに至っては世界で累計500万脚以上も販売されており、ギネスブックにも登録されるほどです。 デザインの特徴である三次元曲面成型合板とスチールベースの組み合わせは発売当時から現在においても変わらない、 北欧モダンのアイコン的存在になっています。

1957年、 コペンハーゲンの工芸博物館で開催されたデザイナーの春の展示会で、初めてお披露目され、 同年のミラノ・トリエンナーレにおいて展覧会のグランプリに輝いたことから「グランプリ」という愛称で呼ばれています。 当時の家具業界では接着技術がすすみ、大きなパーツを接着して組立られるようになってきていました。ヤコブセンは当時の最新技術を取り入れ、 座面も脚部も木製でデザインした椅子を発表しました。

木製だと強度を確保するために太くなりがちな脚部をより繊細に見せるために、円柱状のパーツの3箇所を削り、断面を三角形に近い形状にしています。 完成形となるまでの4本脚のモデルは、合板の薄い層が31回も重ね合わせてあった。脚部の外側の2つのカーブは、座面との接着面ができるだけ広くなるように、 座面の裏側に届くところで消えています。

しかし、グランプリチェアは、アントチェアやセブンチェアの売り上げには及ばず、当時は大きな成功を収めることはありませんでした。 製造工程が複雑でかなりのコストがかかったことに加え、脚部の耐久性不足のため破損する構造上の課題点などがあり、やがて製造ラインから外れ、 幻の椅子となりました。

グランプリチェアのウッドレッグは、より繊細な脚部に見せるために、円形上のパーツの三箇所を削り、断面が三角形に近い形状となっています。
脚部の外側の2つのカーブは、座面との接着面ができるだけ広くなるよう、座面の裏側に届くところで消えています。

座面裏側のカバーはシェル(座面)と同色にする徹底ぶりです。

木製の脚というと、重たい印象になりがちですが、グランプリチェアのウッドレッグは、とても軽量なので、女性でも簡単に持ち上げることができます。出し入れの際や、立ったり座ったりする時も、あまり力を使わずに、軽く動かすことができます。

一般的なテーブルサイズと組み合わせてみました。
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(ご相談頂く際は、間取りやテーブルなどの各種の寸法をご確認の上、お問い合わせ下さいませ。)

当店はFritz Hansen社のオフィシャル・パートナーショップです。

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