機能的でスタイリッシュなフロアランプ「KAISER idell(カイザー・イデル)」”6580F”
「カイザー・イデル」は、ドイツのバウハウス(世界初の総合的なデザイン教育を行った機関)の金属工房の主任を務めたドイツ人デザイナーの『クリスチャン・デル』が、1963年にデザインしました。フロアランプやテーブルランプ、ペンダントランプといった幅広い展開を見せるカイザー・イデルの照明シリーズから、今回は角度が調整できるおすすめのフロアランプ「6580F」についてご紹介いたします。
滑らかな曲線が創り出す、あたたかみのあるフォルム
フロアランプ「6580F」の象徴的なポイントは、丸っこいシェードの形です。シェードの形はもちろんですが、よく見ると接合に用いている金属の部材も全て角のないデザインで統一されています。
カイザー・イデルの照明シリーズをデザインしたクリスチャン・デルは、かつて銀細工職人としてバウハウスのメタル工房の主任を勤めていました。そのため、シェードの素材にスチールを用いて滑らかなカーブを創り出し、金具の加工まで視野に入れた美しいデザインが実現しました。
スタイリッシュで味わい深い佇まい
球、円、円柱といったシンプルな形を組み合わせ、色味もあまり主張しないデザインだからこそ、見れば見るほど味わい深い魅力が感じられます。
「6580F」モデルには4色(ホワイト、ブラック、マットブラック、マットブラック/真鍮)のカラー展開があります。マットなタイプはマットブラック、マットブラック/真鍮、艶があるタイプはホワイト、ブラックとなります。
中でもお部屋のインテリアに合わせやすいマットブラックは、艶を抑えた仕上がりになっており、気品のある印象になっています。マットなタイプはシェードがすべすべとした手触りで、スチールの程よい光沢を残した質感になっており、指紋も付きにくく美しい状態を保つことができます。
シェードの上部にはデザイン当初のオリジナルモデルと同様に"ORIGINAL KAISER idell"の刻印が入っています。
高さ調整機能付きで、175°回転が可能
「6580F」には、高さ調整機能が付いているため、125~135cmの間で調整が可能です。女性でも無理なく金具を回し、止めたい位置で金具を締めるだけでしっかりと固定されます。
175°アームが回転するので、さまざまな方向に光を投じることができます。
テーブルランプとしても併用できるフロアランプ
フロアランプとしては、もちろんのことワークスペースやお化粧台の照明としても使っていただけます。
テーブルランプだとチェストを用意したり、テーブルのスペースを圧迫してしまいがちですが、フロアランプを使うことで、気軽に照明を取り入れることができます。高さやシェードの角度など自分の好きな位置に調整が可能なため、幅広い用途に使って頂けます。
パソコン作業をするときは、しっかりと手元の灯りを確保でき、リラックスしたいときは灯りを遠ざけ光の強さを弱めるという使い方ができます。座った状態でも手が届き、高さを調整することができます。
シェードの角度も調整可能なため、壁面を照らしてあげると間接照明としても使用できます。直径φ215mmの広めのシェードから光が広がり、柔らかい光で壁面を照らしてくれます。夜はシーリングライトを消して、カイザーの灯りだけでリラックスした自分だけの時間を過ごしてみませんか。
カイザーは一体型のデザインなので移動の際にパーツが外れる心配がなく、重量は6.5kgと軽いため、女性でも手軽に移動できます。そのためソファ、ラウンジチェア、デスクと様々なシーンに合わせた使い方ができます。
フロアランプ 6556Fと6580Fの違い
「6556F」は、チルト機能がついているので、手軽に自分の好きな角度にアームを動かすことができます。
このタイプはシェード、アーム、土台がすべて同じ色で構成されているので、シンプルながらも他のインテリアにそっと寄り添ってくれます。また、丸みを帯びたデザインでアームが斜めになっているため、柔らかいフォルムのソファやパーソナルチェアと相性が良いです。
「6580F」は、高さ調整・回転機能付きになっているため、デスクランプにも併用が可能です。
シェードと土台を繋ぐアーム部分がスチールなら、すっきりとシャープな印象を。真鍮(無塗装)なら、経年変化により味わい深い印象を与えてくれます。スチールや真鍮のアームがベースから直線的に伸びているため、すっきりとしたラインのソファやパーソナルチェアとの相性が良いです。
「KAISER idell(カイザー・イデル)」は1931年にドイツ人デザイナー『Christian Dell(クリスチャン・デル)』が、デザインを手掛けたドイツを代表するデザイン照明シリーズです。クリスチャン・デルは、1926年のはじめ、ランプ工場であったGebr. Kaiser & Co.のための照明をデザインし、KAISER idellシリーズは誕生しました。卓越した職人技術と慎重な素材選びによって、カイザーイデルは最高級の品質と美しさ、耐久性を実現し、ドイツデザイン照明の象徴となりました。KAISER idellの 「KAISER(カイザー)」はランプのオリジナルの製造メーカー名から、「イデル(idell)」はデル自身の名前にアイデア "Idea"を掛け合わせて作られました。
KAISER idellの照明シリーズは1931年にデザインされ、1950年に一旦販売が終了していましたが、2011年にフリッツハンセンから当時のデザインや機能性はそのままに、オリジナルを忠実に再現し、復刻されました。