楽しみ方は無限大。体験型フラワーベース”IKERU VASE”
これは一体何でしょう。
オブジェ?それとも何かの部品??
実はこれ、フラワーベースなんです。
「IKEBANAベース」誕生から4年後、同じくデザイナーのハイメ・アジョンが日本の生け花からインスピレーションを得たフラワーベース「IKERUベース」を生み出しました。
背の高い草花を生けるための"IKERU HIGH VASE"
HIGHベースは背の高い草花を生けるのに適したフラワーベースです。
太さと長さの異なる2本の筒と、レンコンのような穴の空いた円盤が付いた支柱が2本立っているのが特徴です。
まるで何かの部品のような、あまりにもシンプルでそぎ落とされた見た目に少し抵抗を覚えるかもしれません。しかし実際に使ってみると、何をどのように生けても様になる使いやすさに驚くはず。
無骨な見た目は、お花を美しく見せることに徹底して考え抜かれたデザインであることがわかります。
HIGHベースの使い方のポイント
1.茎が長く、存在感のあるお花を使うこと。
HIGHベースにおすすめの花材は、お花屋さんに売っているような1本でも存在感のあるお花です。
パキッとした色のものや花弁が大きいものなど、個性が強いお花ほど生けやすく、存在を引き立ててくれます。
2.好きなお花を3本生けるだけ。
HIGHベースは、お花が3本あれば成立します。
なぜ3本かというと、HIGHベースの筒が三角形に配置されているため、3本だとちょうど均等な配置になりバランスが取りやすいからです。生けるお花が少ないからこそ、どの筒にどのお花をいれるかという微妙な差で、印象の変化をお楽しみ頂けます。
3.お花の高さを変えること。
HIGHベースに生けるお花は個性のあるものが似合います。そのため、1本1本の存在感がはっきりとわかるように、お花はそれぞれ高さを変えて頂くとまとまりやすいです。種類のまったく異なる花材でも、高さを変えることで調和させることができます。
どのように生けても格好がつく理由
フォレストグリーンで統一されたカラー
筒とガラストレーは、フォレストグリーンの色で統一されています。この森のような深くて自然なグリーンが、斬新なデザインのフラワーベースとお花とをうまく繋ぎ合わせる役割をしています。どんな花、木の枝、草も調和させ、美しく引き立ててくれるのです。
生ける配置を指定してくれる筒
HIGHベースの支柱と筒は、三角形を描いて配置されています。
ここにお花を立てていくだけ。つまり、生ける配置を指定してくれるので、位置を考える必要がありません。適当に生けても、お花が自然といい感じに配置されます。
360°どの角度から見ても美しい…。日本の生け花の要素を巧みに取り入れた、優れたデザインであることが伺えます。
お花を長持ちさせる仕組み
IKERUベースは、フラワーベースとしてとても合理的な構造と、素材選びがなされています。
アルミニウムという素材
お花の茎が入る筒の部分はアルミニウムで出来ています。
素材がアルミニウムであることで、次のようなメリットがあります。
・軽いので持ち運びがしやすい。
・抗菌性があり、トレイに張った水の中の雑菌の繁殖を防ぎ、通気性の悪い筒の中も清潔に保ってくれる。
・鉄の3倍の熱伝導率で冷却効果にもすぐれ、筒の中や水の温度を一定に保持してくれる。暑い時期でも水が腐りにくい。
・耐食性が高く、水につけていても錆びにくい。
フラワーベースに最適な素材が使用されているのです。
独立した筒
1本1本を独立して生けられるので花同士が接触せず、棘や木の枝が、繊細な花弁や茎を傷つけてしまう心配もありません。茎同士が密集することを防げるので、カビの繁殖や腐敗の伝染も防いでくれます。
底の浅いガラストレー
手吹きガラスのトレーは、深さ41mm。水は、多く張っても半分くらいでしょうか。茎が浸かる水の量が少ないため、茎が腐りにくいです。水の減りが早いので、こまめに水を足してください。
置く場所に困らないコンパクトさ
HIGHベースの直径は160mm。コンパクトなサイズで場所を取りません。ダイニングテーブル、チェスト、テレビボード、サイドテーブル、、どこに置いてもしっくりきます。コンパクトで場所を取らないのでマンション住まいの方にも大変おすすめです。
そして重さはたったの483g。筒の部分はアルミニウムで出来ており、水を張ってもとても軽いので水替えがおっくうになりません。HIGHベースの支柱は軽いゆえに倒れやすいです。持ち運びの際は支柱をしっかりと掴んでください。
お手入れも簡単
・基本的には水を通せば筒の中のゴミは取れますが、葉っぱなどがこびりついてとれない場合は市販の極細ブラシで筒の中をお掃除してください。
・メッキ塗装ではないので、表面が剥がれ落ちることもありません。
・円盤部分に付着したサビや水垢は、初期のものであればメラニンスポンジで落とせます。
・出来るだけアルミニウムの腐食を防ぐためにも、使用後はしっかりと水気を拭いて乾かしてください。
どんな花材をどのように生けても様になるHIGHベース。ぜひ実際に使ってみて、HIGHベースの楽しさを体験して頂きたいです。
色々な花材を使って好きなように、あなただけのオリジナルのアレンジメントをお楽しみ下さい!