間違いなく2000年代の名作チェア
モダンライフを包み込む “N01(エヌゼロワン)”
フレームからシェルまですべて木で作られたアームチェア、N01(エヌゼロワン)。フリッツ・ハンセンでは、1957年にアルネ・ヤコブセンによってデザインされたグランプリチェア以来、61年ぶりに誕生したウッドチェアとなりました。
高度な成形合板技術を持つフリッツ・ハンセンならではの座り心地、そこに無垢材を上手く取り入れ、機能性から美しさまで完璧なデザインを追求する日本のデザインスタジオnendoの緻密なこだわりが、この1脚に体現されています。
ダイニングチェアとラウンジチェアの良さを持ち合わせたような、新鮮でカジュアルな使い心地の木製アームチェアです。
N01(エヌゼロワン)の座り心地は、3つのポイントで出来ています。
① どんな姿勢でも背中を包み込む、広い背もたれ
成型合板だからできた、背中から腰まで覆う広い曲面でなる背もたれ。
背中に角が当たらず、もたれかかっても安定感があり、体を預けてくつろぐことができます。
背もたれ上部の絶妙なカーブ。深く座ってもたれても、浅く座ってもたれても、背中を包み込むフィット感があります。
成形合板ならではのなめらかな曲面が支えてくれるので、どんな体勢で背もたれに体を預けても痛いと感じる瞬間がありません。
座面と背面の間に隙間が空いていることを忘れてしまうくらい、身体が自然に馴染みます。
② ゆるやかな曲面で、柔らかい座り心地の座面
座面の両サイドを緩やかに立ち上げることで、体を包み込むような座り心地。
お尻にかけての絶妙な傾斜が、自然に背もたれと身体がフィットしてくれる角度になっています。一見硬そうに見える木の座面ですが、クッション無しで一日中座ってデスクワークをしても、おしりや腰が痛くなることはありませんでした。
座面の前側の絶妙なカーブが、椅子に座ったときに負荷がかかってしまう太もも裏も、曲面で優しく支えてくれるため痛くありません。
③ 絶妙なアームの位置
N01(エヌゼロワン)のアームは、欲しいところに必要なだけ配置されています。
アームの高さは床から66cm。テーブルの天板の下端から床までが約70cmそれ以上の高さを確保できていれば、余裕をもってテーブルの中にアームが収まります。
また、通常よりもアームが短くデザインされており、肘を充分に支えながらも、テーブルにチェアを寄せた際も当たらないようになっています。身動きがとりやすく、テーブルにもイスを寄せるときもアームが邪魔にならないようになっています。デスクワークや食事の際も肘が当たるストレスがありません。
よく見られるアームチェアは背もたれとアームが一体のフルアーム仕様になっており、アームが高く感じてしまったり、座面がアームやフレームで囲まれていることで窮屈さを感じてしまいます。
N01(エヌゼロワン)のアームは、背もたれのカーブに続いて、広い座面の半分まで囲う控えめなサイズ。背もたれとは別々のパーツなので、アームとして適切な高さに配置することができ、肩の力をスッと落とした状態で自然にリラックスできる位置にいてくれます。
腕をアームの内側に収めたときも窮屈さはなく、広い座面と背もたれをフレームに邪魔されることなく、ゆったりくつろぐことができます。
座り心地を作る3つのポイントは
成形合板とデザインを極めた2社のコラボによって誕生しました。
高度に熟練した成形合板技術を持ち、座り心地を追求したその幅広い経験から、比類なき独自のスタイルを生み出している、「フリッツ・ハンセン」。グラフィック、アートインスタレーション、建築を通して、世界的に活躍する日本のデザインスタジオ 「nendo」 とのコラボレーションによって “N01(エヌゼロワン)” は誕生しました。
優れた三次元曲面の技術を持つフリッツ・ハンセン
フリッツ・ハンセンは、成形合板を用いた非常に高い技術と、座り心地の良さのノウハウを多数保有しています。セブンチェアやアリンコチェアといった、フリッツ・ハンセンを代表するプライウッドチェアも、成形合板技術の結晶であり、世界中で愛され続けています。
世界ではじめて背座の一体のプライウッドチェアで三次元曲面を実現したのも、フリッツ・ハンセンです。
N01(エヌゼロワン)チェアもまた、座り心地のポイントとして重要である、座面と背もたれに9層の合板を使い、高度で熟練した曲げ技術を保有しているフリッツ・ハンセンにしか作り出せない、座り心地とデザイン性を取り入れたチェアに仕上がりました。
1つ1つ繊細に加工された成形合板と無垢のパーツ
N01(エヌゼロワン)の軽やかな座り心地とデザインは、無垢材と成形合板から成る、23個のパーツを組み合わせることによってできています。
パズルのような組み立てにより、接合部や1つ1つのパーツの細部にまでこだわることができるのです。
不正確な箇所が少しでもあれば製造を一からやり直すことになるので、妥協を許さない精度が鍵となります。
精密に加工された無垢材と成形合板をパズルのように組み合わせることで生まれた、高い座り心地と美しいデザイン。職人さんの手により、木の温もりを残し妥協を許さない品質の高さを誇る、至高のチェアが作り上げられます。
「座ってみると、フリッツ・ハンセンの椅子だと感じ、
一緒に暮らすことで日本のデザインを感じて頂けるでしょう。」
-佐藤オオキ
木材を素材として尊重する姿勢や、細部にこだわる妥協を許さない職人技術。デンマークと日本のデザインには共通する部分が多く、
nendoはまさに、フリッツ・ハンセンのデザインの核と調和しながらも、それに挑戦するような職人技を発揮した新たな世界観でデザイン概念を表現しました。
N01(エヌゼロワン)チェアをデザインした「nendo」とは?
2002年に佐藤オオキ氏を中心に設立され、建築、インテリア、プロダクト、グラフィックの各分野のデザインで国内外で注目されているデザインオフィスです。ミラノサローネデザインリポート特別賞を始め、グッドデザイン賞、iFアワード、red dotアワードなどの受賞歴があり、代表作品は、ニューヨーク近代美術館、ポンピドゥーセンター、ビクトリア・アルバート博物館など世界の主要美術館に収蔵されています。
2006、2007年にはNewsweek誌「世界が尊敬する日本人100人」、「世界が注目する中小企業100社」に選出されるなど、海外からも高い評価を受けています。
座面と脚の接合を工夫し、直接触れていないように見せることで、座面がふわりと浮遊しているような佇まい。この浮遊しているような軽やかさを作り出しているのは、高度な成形合板技術から成る三次元曲面と、強度を兼ね備えた8mmの薄さがあってこそ、生まれたデザインなのです。
シェルに溝を掘って接合されたアームと背もたれ。背もたれは両端を洗濯バサミで留めた一枚の布が風をはらんでいるかのような軽快な表情を持ちながら、十分な強度を確保しています。
木材と仕上げの特徴について
N01は3つの仕様からお選びいただくことができます。
オーク材
(クリアラッカー仕上げ/ブラックラッカー仕上げ)
木目に斑点のようなものがあるのが特徴的です。木目がはっきりしていて美しく、個性豊かな表情を楽しむことができます。直線的な美しい木目が特徴であるオークの柾目は、切り出せる位置が決まっているので量産することができず、希少価値が高いといわれています。
ビーチ材
(クリアラッカー仕上げ)
きめ細やかな木目と、白っぽく、柔らかな風合いが特徴です。全体に小さな斑点が入っています。
デンマーク国内では、家具に使われる木材の中で最も需要が高いと言われています。
Coordinate
オーク材はそもそも日本でも親しまれていた木材であり、ニュートラルな色味なので、薄い色味のフローリングや濃い色味の家具と合わせてもコントラストが少なく、比較的どんな色味の木目にも合わせやすいです。
アームチェアの概念を覆すような、ゆったりとした座り心地はラウンジチェアとして、くつろぎのシーンでも活躍します。
ダイニングで使用する場合、テーブルの横幅140cm以上のスペースを確保できていれば、2脚並べて座っても余裕があります。
また、テーブルの脚間が130cm以上、テーブルの天板の下端から床までが70cm程のスペースを確保できていれば、使わない時は余裕をもってテーブル下に収納できるので、スペースが限られたダイニングルームでもスペースを気にせず使用できます。
スマートなアームによって背もたれの印象が強調され、テーブルにイスを収めた姿も魅力的です。
背もたれからアームにかけてのカーブは、ラウンドテーブルとの相性も抜群です。
N01は、どの仕様も木の質感を残した仕上げなので、シャープな印象でありながら、ナチュラルなお部屋にも馴染みやすく、空間に上質なあたたかみをプラスします。
また、ラッカー仕上げなので、傷や汚れが付きにくく、定期的なメンテナンスが不要なところが特徴です。
ダイニングで使用する際に、食べこぼしがあっても、サッと拭き取ることができるというメリットがあります。
床にキズがつくのを防ぐ、専用保護キャップが付属
N01には、床にキズがつきにくいよう、専用のレッグキャップ2種類が同梱されています。取り付ける際は、お客様ご自身で行っていただくことになります。
取り付けは、プラスドライバーをご用意いただき、N01の脚とレッグキャップを付属のビスで固定します。
また、レッグキャップの厚み分(フェルト無しレッグキャップの場合は約4mm、フェルト付きレッグキャップの場合は約8mm)SHが高くなりますのでご了承くださいませ。
フェルト付きレッグキャップは、キャップの脚先が硬質フェルトとなっており、フェルトシートをつける手間もなく、はずれてしまう心配もありません。フェルトのおかげで、イスに振動がかかりにくく、長く大切にお使い頂けます。
最長20年のメーカー保証付き
長く安心してお使いいただくため、N01には通常5年のメーカー保証期間があります。
さらに、商品購入後フリッツハンセン社のメーカーホームページ「マイフリッツ・ハンセン」からメンバー登録をして頂き、製品をご登録いただくと、最長20年に保証期間を延長することができます。
長期間の保証がつけられるのは、品質に自信があるからできること。デザイン、座り心地だけでなく、丈夫で長く使えるというところもN01をおすすめしたい理由なのです。保証期間が過ぎた後でも、万が一の場合はパーツ交換などに対応しておりますので、安心してお使いいただけます。