他にこんな照明はない!
機能性とデザインが一体化したシャンデリア「2097」
■2097の基本情報
電球、コード、ソケットといった機能的な部分を、斬新なアイデアで装飾的要素としてデザインした「2097」。2097シリーズはオーソドックスなシャンデリアの概念を超えた画期的なペンダント照明で、一般住宅からレストランやショップといった商業施設など、幅広い空間を演出します。デザイナーのジノ・サルファッティは、独創的なひらめきのもと、ヨーロッパの伝統的なシャンデリアを現代に蘇らせ、1958年の発売から半世紀以上の時代を経てもなお、愛される名作です。

「2097」は、電球が18灯、30灯、50灯の3つのバリエーションを展開しています。2020年には、日本の居住空間に合わせた「2097/18」が登場しました。
「2097」という名前は、デザイナーが全ての製品をナンバリングして管理していたことに由来し、「2097/18」の''18''は電球の数を表しています。

カラーは、クローム、ゴールド、マットブラック、そして2024年に新たに加わったマットホワイトの4種類からお選びいただけます。
「マットホワイト」は、本体からコード、細部の部品に至るまで白色で統一された、洗練されたカラーです。エレガントな空間にふさわしく、また空間に馴染みやすいため、取り入れやすいのが特徴です。
「マットブラック」もマットホワイト同様、ワイヤーと電球を除く全てを黒色で統一。モノトーンコーディネートや木製家具との相性も良く、空間を引き締めるアクセントになります。
「クローム」と「ゴールド」は、中央のチューブ型本体と電球を支えるアームにメッキ塗装が施され、コードやソケットは黒色で仕上げています。メッキ塗装とブラックの組み合わせは、ゴージャスな雰囲気を醸し出します。
モダンなシャンデリア「2097」の魅力
1.機能性とデザインが一体化

’シャンデリア’’と聞くと、煌びやかなガラスや細かな装飾の照明器具を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、「2097」は、そんなシャンデリアのイメージを一新。機能的な役割を果たすケーブルと電球がデザインの主役となり、同時に装飾や構造の要素も兼ねるものです。これは、それまでのシャンデリアタイプの照明器具を構成・装飾していた、ガラスのカッティングやアクセサリーに代わる革新的な発想でした。本体と電球を繋ぐコードは、従来のヨーロッパの伝統的なシャンデリアのイメージを維持しながら、同時にモダンデザインの文脈で読み替えた傑作です。
2.反射光によるやさしい光

上向きに取り付けられた電球は、天井を明るく照らし、その反射光で空間を明るくする効果があります。反射光は最も’’豊かな光’’とも称され、煌々と照らすタイプの器具ではないですが、シックで落ち着いた雰囲気をつくるように、柔らかい光が落ちてきます。
3.リビングやダイニングで優雅な空間を演出

ボリューム感のあるデザインのため、これ1台でインテリアの主役になるような華やかさがあります。柔らかいコードのお陰か、ゴージャスでありながら硬く見えず、優しい印象があります。抜け感があるため、圧迫感も感じにくいです。
体験レビュー

△テーブル:CARL HANSEN&SON(カール・ハンセン&サン)/BA103/φ110cm
一度見たら忘れられない照明です。第一印象は、自分のお家に迎えるにはハードルが高く感じました。しかし実際コーディネートをしてみると、CONNECTで人気の「BA103」という丸テーブルに合わせても違和感なく、照明1台で上質な雰囲気にさせてしまう、魔法のアイテムだと感じました。

「むき出しの電球って眩しくないの?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。2097専用電球はガラス表面に''フロスト加工''という曇りガラスのような特殊な加工を施しています。そのため、光が柔らかく拡散し、眩しさを軽減します。実際に間近で見ても、裸電球のような眩しさはなく、まるでいくつものキャンドルが灯っているようです。
ただし、下向きの光がないので、テーブル面は結構暗めです。テーブルランプやフロアランプを置いて下方向の灯りを補うことで、明るさがプラスされ、空間全体の灯りのバランスが向上します。
手元にもう少し明るさを足したい場合は、ポータブルライトなどを足すのがおすすめです。
コーディネート
マットホワイトタイプを使い、木材を控えめに、スチール素材の家具と組み合わせてスタイリング。モノトーンで統一されたモダンな空間に、マットホワイトの「2097」が愛らしさを添え、柔らかな雰囲気をプラスします。より大きなテーブルの場合は、2灯吊りもおすすめです。

△テーブル:FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン) / TABLE SERIES(テーブルシリーズ)A603 / スーパー円テーブル / φ100cm / ホワイト / クローム脚 / サテンポリッシュ仕上げアルミ製ベース
18灯タイプは一般的なマンションの天井高2400mmに適しており、コンパクトな空間にも圧迫感なく設置いただける、マンションに丁度良いサイズです。見た目のインパクトや大きさとは裏腹に使いやすいアイテムで、物足りなさを感じている方や、空間の主役となる照明をお探しの方は、ぜひチャレンジしてみてください。

50灯タイプはレストランや商業施設、吹き抜けのある広い空間におすすめです。人が心地よく感じるためには、視線を向ける場所があることが大切です。たくさんの電球が並ぶ豪華なデザインは、空間を華やかにするだけでなく、訪れる人の視線を引きつけ、心地よい空間にしてくれます。
また、リビングの天井に高めに設置すれば、空間全体を照らす照明としてもお使いいただけます。

こちら上級者向けのコーディネートです。お部屋のコーナーに照明を低く吊るすことで、手元をしっかりと明るく照らすことができ、機能性も抜群です。
メンテナンスについて
・安全に使用していただくために、1年に1回以上は清掃・点検をしましょう。
・器具の部品にゆるみがないか、コードに傷がないか注意してお調べください。
・お手入れの際は必ず本体の電源を切り、汚れやほこりは乾いたやわらかい布で拭いて取り除いてください。
・推奨される使用場所は屋内のみですが、屋内でも湿気や水気の多い場所での使用はお控えください。

同梱している専用LED電球の定格寿命は約15000時間で、定格消費電力は1個の電球あたり2.5W、白熱電球のワット数に換算すると25W相当となっています。電球も2097のデザインの1つになっていますので、交換の際は当店で専用電球をお買い求めください。(1個から購入可能です)シンプルな構造なので、電球交換はとても簡単にできます。
2097シリーズには、それぞれ白熱球仕様もございますので、希望の方はお問い合わせください。
取り付け方法について
天井に取り付けるベースプレートからワイヤーで吊り下げる構造になっています。
電源コードと照明器具の配線接続には電気工事が必要です。取り付け工事は必ず工事店・電気店(有資格者)に依頼してください。
一般的な天井には、埋め込みボックスという器具が設置されており、そこには通常「耳付き引っ掛けローゼット」という部品が付いています。取り付けの際は、まずローゼットを取り外し、そのネジ穴を利用してベースプレートを固定します。もし埋め込みボックスがない場合でも、天井の下地にプレートを取り付けられれば設置可能です。

ベースプレートなどの取り付け部分は、付属のフランジカバーで隠します。フランジカバーは、マットホワイトの場合は白色、その他のカラーの場合は黒色です。
取付方法について、詳しくはこちらの動画をご覧ください。
参考までに、組み立てている様子は
こちらです。
デザイナー / Gino Sarfatti(ジノ・サルファッティ)
ジノ・サルファッティは1912年ベニスに生まれ、ジェノバ大学で航空・海軍関係の工学を学ぶ。1939年以来、彼は照明部門で働き出し、国内および国際的な照明の近代建築ムーブメントの指標となるArteluce社を設立した。
30年におよぶ活動期間中、サルファッティは400を超える照明をデザインし、類型論、素材、生産技術、光源、テクニカル照明効果およびデザイン面について、技術革新の絶え間ざる研究を実施した。
その過程で、サルファッティとArteluce社は54年と55年のコンパッソ・ドーロやミラノ・トリエンナーレの名誉証書を含む数多くの賞を受賞。
Arteluce社はまた、50年代・60年代の多くの著名なイタリア人デザイナーの重要なフォーラムの場となった。1973年の終わりに、Arteluce社はFLOSに売却され、サルファッティは事業を引退し、コモ湖のほとりグリアンテの自宅で余生を送り、1984年他界した。
イタリアを代表する照明ブランド、FLOS (フロス)とは?

1962年、イタリア メラノで設立された住宅照明および建築照明の製品やシステムを提供する国際企業。新しい創造的な才能を見いだすと共に、技術的研究や革新的な取り組みを継続的に行い、50年以上にわたり成長を遂げている。世界80ヵ国以上に輸出し、ローマ・ミラノ・パリ・リヨン・ニューヨーク・ストックホルムに直営店を展開している。フロスの作品は数々の国際的な賞を受賞しており、その多くが世界の主要な美術館やデザイン博物館のパーマネントコレクションに収蔵されている。日本フロスは1981年に設立された。