あなたのお部屋にペンダントライトはありますか?
お部屋の雰囲気をパッと変えたい、シーリングライトをやめて落ち着く空間を作りたい、ダイニングで過ごす時間を心地よくしたい。。。
そんな方にはペンダントライトがおすすめです。照明は心地いい空間作りになくてはならないもの。
世界一、照明にこだわると言われているデンマーク人はシーリングライトのように均一に煌々と照らすのではなく、必要なところに必要な灯りを配置し、やわらかな陽だまりを作り出し心地いい空間を作ります。
あなたもペンダントライトで心地いい空間を作ってみませんか?
70年以上の時を経て待望の復刻!
VL45 ラジオハウス ペンダントは、1940年代、コペンハーゲンにあるラジオハウス(デンマーク国営放送局)のために、建物の設計者ヴィルヘルム・ラウリッツェンがルイスポールセンと共同で制作しました。ともにラウリッツェンがラジオハウスのためにデザインしたVLペンダントとVL38テーブルランプは、1940年代半ば第二次世界大戦後からルイスポールセンのカタログに掲載されるようになりました。その後生産終了となりましたが、近年特に復刻を望む声が高く、2016年秋に待望の復刻。2019年にはФ175mmサイズも加わり、より広い用途やコーディネートが楽しめるようになっています。
シンプルすぎず、程よい華やかさで空間を彩ります
無塗装の真鍮と乳白色のガラスシェードを組み合わせ、上品な雰囲気を漂わせるVL45 ラジオハウス ペンダント。シェードは四角に近い楕円球で、正円よりもボリュームが感じられます。オパールガラスの表面は光沢があり、あかりのスイッチを切ると周囲の景色がうっすら映り込みます。灯りをつけるとガラスを通して、眩しさのない穏やかで美しい拡散光が空間を照らします。
真鍮をヴィンテージに育てる楽しみ
上部に伸びた金属のパイプは無塗装の真鍮です。真鍮は亜鉛と銅が混ざってできています。身近なものだと5円玉が真鍮です。無塗装の真鍮は、手汗や湿気によって変色します。また、空気と触れることで酸化し、年月をかけて濃いアンティークゴールドの輝きになります。真鍮は一緒に時を重ねて変化していくのを見るのも楽しみの一つです。VL45 ラジオハウス ペンダントの真鍮部分は、艶を抑え、よりインテリアに溶け込むよう工夫されています。
味わい深い真鍮の輝きは、年を重ねたヴィンテージ家具との相性もとてもいいです。日頃のお手入れは乾いた布で拭くだけでかまいませんが、くすみや汚れが気になる場合は真鍮専用のクロスを使い、目立たない部分で試してから磨いてください。
効率よく光を届ける、シェードの秘密
ルイスポールセンの他のガラスシェードランプ同様、VL45 ラジオハウス ペンダントも3層構造のハンドメイドガラスでできています。外側から順に、クリアガラス・乳白ガラス・クリアガラス という構造です。
クリアガラスはつるりとした光沢仕上げで、電球から放たれた光を効率よく透過させ、遠くまで光を届けます。乳白ガラスを挟むことによって、電球のシルエットが浮かび上がりません。全方向に発光しますが、絞られた開口部からは直接光を落とすので、下にあるものを特に明るく照らしてくれます。
ラジオハウスとVLシリーズ ー名前の由来と時代背景ー
VL45 ラジオハウス ペンダントはその名の通り、ラジオハウス(デンマーク国営放送局)のために特別にデザインされました。”VL” はデザイナー、Vilhelm Lauritzen(ヴィルヘルム・ラウリッツェン)のイニシャル、”45” は1945年の「45」これはラジオハウスの第一期工事が完了してできあがった年です。ラジオハウスの設計は1934年に始まりましたが、第二次世界大戦のため工期が遅れ、1941年に建物自体は完成したものの、完成は1945年になりました。工期が延びたことで、ラウリッツェンはあらゆるディテールを完璧に仕上げ、さらに建物内のさまざまな場所で使う照明器具をルイスポールセンと共同開発する時間が生まれました。そうしてVL45ラジオハウスペンダントとVL38シリーズ、VLリングクラウンシリーズが誕生しました。VLリングクラウンがラジオハウスの室内を飾ることはありませんでしたが、その後まもなくして当時の図面に基づいたVLリングクラウンが発表されました。ラジオハウスは新社屋へ移転し、2008年以降に修復工事が行われました。その際、可能な限りオリジナルの照明を残した丁寧な作業が行われました。
ラウリッツェンが目指した理想のデザイン
ラウリッツェンは1941年に創刊したルイスポールセン広報雑誌「NYT」の中で、ラジオハウスペンダントライトについてこう語っています。
「このランプのデザインでは、
埃を簡単に掃除できる、
シェードの底に汚れが溜まらない、
何かにぶつかっても簡単に割れない、
電球を簡単に交換できる、
眩しさが最小限である(どの角度からも)、
といった、いくつもの条件をクリアしなければなりませんでした。
さらに、必要に応じてダウンライトとしても使えることも求められました。
そしてスタイリッシュな見た目も条件でした。」
こうした条件を満たして誕生したVL45 ラジオハウス ペンダントは、機能的であるだけではなく、華やかさを備えながらもシンプルなデザインとなりました。ラウリッツェンがデザインした照明器具は名作ぞろいですが、なかでもラジオハウスのために生まれたシリーズは彼の代表作となりました。
ラウリッツェンの理想通り、斜め下から見上げても光源の眩しさが直接目に入らず、電球交換も簡単です。
生活シーンに合わせて選べる、3つのサイズ
VL45 ラジオハウス ペンダントは直径370mm、250mm、175mmがあります。
φ370mm
ダイニングの主役になるような、空間のアクセントを出したいなら370mm。コンパクトなテーブルにあえて大きなペンダントを吊るすとお部屋のアクセントになり、空間が華やかになります。1灯で十分な灯りが確保できます。お部屋にペンダントライト以外の照明器具が置けない場合や、天井面に取り付けられる電源が限られている場合などで、灯りを確保したい場合は、高い位置に吊るし、シーリングライトのような使い方をすることもできます。光量を抑えたい場合は電球のワット数を下げてお使いください。
同梱ランプ:E26 LED電球(白熱電球100W相当)※白熱電球ホワイト200Wもお使いいただけます
φ250mm
テーブルの幅に合わせて、ダイニングやキッチンカウンターに多灯吊り。直径90cm程のラウンドテーブルに合わせたり、サイドテーブルやローテーブルに合わせるのもおすすめです。
同梱ランプ:E26 LED電球(白熱電球100W相当)
φ175mm
キッチンカウンターなど奥行きが浅いカウンターやテーブルに多灯吊り。また、レストルームなど、狭い空間にもおすすめです。狭い空間では、壁に反射して光が広がるので、直径175mmとコンパクトサイズでも明るさが確保できます。
同梱ランプ:E17 LED電球(白熱電球100W相当)
サイズ違いならではのこんな使い方、多灯吊り!
同じデザインの照明でサイズ展開があるので、大きさを変えて多灯吊りに挑戦してみるのもいいですね。遊び心があり、空間のアクセントになります。引っ掛けシーリングだと微妙な位置調整が難しいので、ダクトレールでの取り付けがおすすめです。
吊る高さは「これが正解」というものはないのですが、器具の大きさの半分~1つ分ずらすとバランスがいいように思います。上の写真では、φ250mmを60cmに、φ175mmを72cmに吊っています。
この多灯吊りに挑戦するときにご注意いただきたいのが、地震などで大きく揺れるとシェード同士がぶつかる可能性があります。その事を配慮した場合、高さや距離などを調整して当たらない位置で設置していただければと思います。
ダイニングに最適な高さ
ダイニングテーブルの上に設置する場合は、器具の一番下からテーブル面まで60~70cmの高さが最適です。これ以上高く吊ってしまうと手元が薄暗くなりますのでご注意ください。また、この高さに吊るすことによって、自然と視界にペンダントが入り、一度目線が止まります。そうすることによってペンダントの後ろの空間に奥行きを感じ、空間を広く見せる効果もあります。
ご新築、リフォーム計画中の方必見!
インテリアの見え方が激変する、フラットシーリングカバーをご存知ですか?これがあれば照明をよりスッキリと、美しく見せることができます。ただし、天井と電気の工事が始める前には決めておかないといけないのでお早目の計画が必要となります。詳細はこちらをご覧ください。
メンテナンスについて
定期的に(6か月程度)部品のゆるみがないか点検してください。普段のお手入れは乾拭きでほこりを取ってください。ガラスシェードの汚れがひどい時は、軟らかい布に中性洗剤を浸し、よく絞って拭いた後、乾いた軟らかい布で仕上げてください。真鍮部分は濡らさないようご注意ください。屋内専用ですが、湿気や水気の多い場所での使用はできませんのでご注意ください。万が一、ガラスシェードが破損してしまった場合はスペアパーツのご購入も可能です。ご希望の方はお問い合わせください。
デンマーク建築の巨匠であり、“ 光の魔術師 ”の異名を持つ『ヴィルヘルム・ラウリッツェン』
Vilhelm Lauritzen(ヴィルヘルム・ラウリッツェン)1894-1984
デンマーク建築史のなかで最も重要な建築家のひとりで、デンマーク機能主義建築の先駆者です。
彼の手掛けたコペンハーゲンにあるデンマーク国営放送局(ラジオハウス)とコペンハーゲン空港のターミナル39はデンマークの指定建築物ともなり、ヨーロッパの建築における近代主義の象徴と言われています。ヴィルヘルム・ラウリッツェンは生涯を通じ、建築は応用芸術だという考えを実践しましたが、彼は芸術(art)と応用(applied)に同等の比重を与えました。「美学なくして生活はない」というのも、彼の信念でした。
彼は、建築において自然光と人工照明両方を熟知し、照明器具も同じ態度でデザインしました。 一つの照明器具のなかに、方向性を持ってシャープな影をつくる直接光と、部屋全体を柔らかく映しだすソフトな拡散光の、2つの機能を持たせています。
真の機能主義者として、ラウリッツェンは照明器具の開発・改良に生涯を費やしたといっても過言ではありません。
老舗照明ブランド、ルイスポールセンとは?
北欧・デンマークの照明ブランド。創業一族のポールセン一家は1800年代末頃から工具、電気用品の販売を手掛けていました。1924年にパリの博覧会のためにポール・ヘニングセンと共同で開発した照明器具が高い評価を得て、照明器具の発売を開始。これが100種類以上のラインナップを誇るPHシリーズの始まりとなりました。現在では、ルイスポールセンは近代照明のルーツといわれ、世界の照明デザインに大きな影響を与えている"北欧のあかり"となっています。