待望の復刻!「PH 2/2 Luna テーブルランプ」
2023年の秋、デンマークの老舗照明ブランドLouis Poulsen(ルイスポールセン)は「PH 2/2 Luna テーブルランプ」を期間限定アイテムとして復刻発売をしました。オリジナルは1939年に発表され、デザイナーのポール・ヘニングセンが「ナイトスタンドランプ」と名付けたテーブルランプです。こちらは2024年1月末までの期間限定販売・受注生産アイテムです。ルイスポールセンの限定アイテムは、完売後も再入荷のお問合せを多くいただきますが、限定品につき再入荷はございません。今しかお求めいただけないクラシカルで上品な限定モデルですので、テーブルランプをお探しの方はぜひご検討ください。
こだわりの詰まったデザイン
印象的な滑らかなカーブを描いた支柱の形状から、ひと目で三日月=「Luna(月の女神)」とわかるデザインです。艶のない無塗装の真鍮と乳白ハンドメイド三層吹きガラスの組み合わせにより、クラシックな雰囲気を際立たせます。
オリジナルモデルの高さは230mmでしたが、今回の限定モデルでは用途を重視して324mmにサイズアップしています。ランプの頭部は、利用シーンに合わせて左右に回転させて調整することが可能です。
ベース部分には限定品の証、ポール・ヘニングセンのイニシャル「PH」が刻印されています。
支柱やベースは表面加工されていない真鍮で、時間の経過とともに表面が変色し、風合いが出ます。
「北欧照明の父」ポール・ヘニングセンのデザイン
ポール・ヘニングセンとルイスポールセン社とのコラボレーションは1925年に始まり、1967年に亡くなるまで続きました。
ルイスポールセンのアイコニック的存在になっている「PH 5」「3枚シェードのPHランプ」「PH アーティチョーク」など、彼のイニシャル「PH」が名前に付く照明はすべてポール・ヘニングセンがデザインを手がけています。
ヘニングセンがデザインした照明器具はすべて、「人間にとって良質な光を与える照明」という彼の哲学が貫かれています。
ヘニングセンが追求した対数螺旋のシェード
ポール・ヘニングセンがデザインした照明器具は美しい光のグラデーションが特徴です。この美しい光を作るために、巻貝のカーブと同じ“対数螺旋(たいすうらせん)”と言う数学的な形が照明の傘(シェード)に応用されています。
対数螺旋のカーブは、下の写真のように光がどの角度から当たっても同じ角度で反射します。これにより、なめらかな光のグラデーションをつくることができます。
グラデーションの光をつくる手吹きガラスシェード
ずっと眺めていられるあたたかい灯りの理由はシェードに隠されています。すべてのガラスに厚みがあり、透明・乳白・透明の3層になっています。これは高度な技術を持った職人の手だからこそつくれるシェードです。表面はつるっとした質感で、内面はマットでサラサラした手触りです。このサラサラした加工はフロスト仕上げと言い、斜めの光に対してその入射角と同じ角度の反射光を拡散するため、光のコントロールがしやすく眩しさを解消してくれます。
真鍮をヴィンテージに育てる楽しみ
真鍮は亜鉛と銅が混ざって出来ています。身近なものだと5円玉が真鍮です。「PH 2/2 Luna テーブルランプ」の真鍮部分は無塗装ですので、手汗や湿気によって変色します。空気に触れることで酸化し、年月をかけて濃いアンティークゴールドの輝きに変化していきます。 日頃のお手入れは乾いた布で拭くだけでかまいませんが、くすみや汚れが気になる場合は真鍮専用のクロスで磨くときれいになります。
下の写真のように時間の経過と共に深い色合いに育ってくれます。今回の限定モデルはヘアライン仕上げ(艶消し加工)でよりインテリアに溶け込むよう工夫されています。一緒に時を重ねて色の変化を楽しんでください。
やさしいあかりで心地いい空間を演出します
ベースの直径は120mmと、コンパクトなサイズ感ですので、サイドテーブルやキャビネットの上に置いてお使いいただけます。ペンダントを吊ったダイニング空間にプラスで明るさを足したり、ソファで寛ぐ時間に間接照明として照らしたり。ベッドサイドに置いて一日の最後に癒しの時間を過ごすのもおすすめです。
コンセントにつなげるだけですぐ使えるテーブルランプは、電気工事や難しい設置が不要で手軽に取り入れられるのもいいところです。
限定アイテムにつき、無くなり次第販売終了
ルイスポールセンの限定品は完売してからも多くお問い合わせをいただくのですが、完売後は再入荷がありませんのでお早めにご検討していただけたらと思います。
使い込むほどに美しくなる真鍮のテーブルランプ。あたたかな灯りにうっとりと、ヒュッゲな時間を過ごしてみませんか?
メンテナンスについて
長く使う楽しみを感じられるように以下のメンテナンス方法をおすすめ
・定期的に(6か月程度)部品のゆるみがないか点検してください。
・普段のお手入れは乾拭きでほこりを取ってください。汚れがあるときは、軟らかい布に中性洗剤を浸し、よく絞って拭いた後乾拭きしてください。
・真鍮部分は濡らさないようご注意ください。屋内専用ですが、湿気や水気の多い場所での使用はできませんのでご注意ください。
・ガラスシェードに汚れがあるときは、シェードを1枚ずつ外し、食器用の中性洗剤と柔らかいスポンジでやさしく洗った後乾拭きしてください。
・ガラスシェードが破損してしまった場合、スペアパーツのご購入も可能です。ご希望の方はお問い合わせください。
「北欧照明の父」ポール・ヘニングセンとは?
Poul Henningsen(ポール・ヘニングセン) 1894-1967年
1894年デンマーク中心部のオードルップに生まれ、高等学校を中退しテクニカル・カレッジで建築工法を学びました。自身の設計事務所をコペンハーゲンに設立後、ルイスポールセン社と協働を始め、複数のシェードから柔らかな光が降り注ぐランプを開発。良質な光を得るための機能的なデザインを生涯にわたり追及し、100種類以上のランプをデザインしました。照明以外にも、ジャーナリスト・アーキテクト・エディター・詩人・ソングライターとして多岐にわたり活動しました。特に彼の辛口の批評は有名で、無視できない論客として当時のデンマーク社会に強い影響力を放った人物です。
老舗照明ブランド、ルイスポールセンとは?
北欧デンマークの照明ブランド。創業一族のポールセン一家は1800年代末頃から工具・電気用品の販売を手掛けていました。1924年にパリの博覧会のためにポール・ヘニングセンと共同で開発した照明器具が高い評価を得て、照明器具の発売を開始。これが100種類以上のラインナップを誇るPHシリーズの始まりとなりました。現在では、ルイスポールセンは近代照明のルーツといわれ、世界の照明デザインに大きな影響を与えている"北欧のあかり"となっています。