取り付けについて
図の配線器具がついていれば、本体の取り付け・取り外しが電気工事なしで簡単に行えます。
【 ペンダントコード長さ加工価格 】
引掛シーリングキャップ上端から、器具下端までが全長となります。加工は全長をご指定ください。
※コード加工の際に、多少の誤差が生じる場合がございます。予めご了承ください。
北欧の名作照明「PH 5(ピーエイチ ファイブ)」。誰もが1度は雑誌やテレビで見かけたことがあるのではないでしょうか?1958年の発表以来、世界中で愛され続けているペンダントライトです。そんなPH 5も発売後60年以上が経ち、さまざまなカラーバリエーションが生まれました。
PH 5ってどんな照明?
「PH 5」の人気の秘密は何なのか?見た目の美しさだけじゃない、機能性や光へのこだわりについて解説します。
PH 5 は1958年に発表されました。名前の由来は、デンマーク人デザイナー『Poul Henningsen(ポール・ヘニングセン)』のイニシャル「PH」と直径が50cmという理由から「PH 5」となりました。
PH 5はまずデンマークで圧倒的支持を獲得しました。その後「国民的ランプ」と称されるまでになり、海外で知られる最初のデンマーク製品の一つとなりました。1991年にはデンマークでPH 5の切手も発行されています。
発売当時の白熱電球から電球型蛍光灯、そして現代のLED電球へと発展を遂げた光源技術にも見事に対応し、デザインされて60年以上を経た今も世界中の食卓を美しく照らしています。
Photo by Louis Poulsen
明るいのに眩しくない、PH 5のシェードの秘密
―電球の眩しい光をシャットアウト―
PH 5を見上げると、大きなシェードに反射した眩しくない光のみが見えます。 どこから眺めたとしても電球の眩しい光が、巧みに隠されるのです。この眩しさがないだけで、目の安らぎ方が全く変わってきます。下部のボトムカバーはフロストガラスになっていて、明るく光を広げながら眩しさを隠してくれます。
※写真のカラーはPH 5クラシック・ホワイト
ヘニングセンが追求した対数螺旋のシェード
ポール・ヘニングセンがデザインした照明器具は美しい光のグラデーションが特徴です。この光の秘密は、巻貝のカーブと同じ対数螺旋(たいすうらせん)という数学的な形が照明の傘(シェード)に応用されているからです。
PH 5初期段階のスケッチ
参照:LIGHT YEARS AHEAD THE STORY OF THE PH LAMP(2000).Louis Poulsen
へニングセンはランプシェードに対数螺旋を用いて、その中心に光源を置けば光線はすべての場所、同じ入射角でシェードに当たることに気づきました。こうすれば常に光が「滑り」、シェードに当たった光の大部分が、光を必要とするランプの下方へ効率良く集まります。
上の写真、3枚シェードのPHランプは、眩しさを取り除くためクリア電球のフィラメント(電球の熱電子を放出する細い線)一点を隠した構造でしたが、「PH 5」では器具内部にも2枚の小さな反射板を組み込み、眩しく発光するフロスト電球すべてを覆いつくそうとしました。
PH 5 (クラシック・ホワイト)の内部の様子
参照:
LIGHT YEARS AHEAD THE STORY OF THE PH LAMP(2000).Louis Poulsen
PH 5の人気の理由は機能性だけでなく、その美しさにもあります。美的耐久性が高く、時代が変化してもその洗練されたモダンなデザインは、すたれることがありません。
「北欧照明の父」ポール・ヘニングセンとは?
Poul Henningsen(ポール・ヘニングセン)1894-1967年
1894年デンマーク中心部のオードルップに生まれ、高等学校を中退しテクニカル・カレッジで建築工法を学びました。自身の設計事務所をコペンハーゲンに設立後、ルイスポールセン社と協働を始め、複数のシェードから柔らかな光が降り注ぐランプを開発。良質な光を得るための機能的なデザインを生涯にわたり追及し、100種類以上のランプをデザインしました。照明以外にも、ジャーナリスト・アーキテクト・エディター・詩人・ソングライターとして多岐にわたり活動しました。特に彼の辛口の批評は有名で、無視できない論客として当時のデンマーク社会に強い影響力を放った人物です。
2020年に登場した「モノクローム」シリーズ
「単一の色」を意味するモノクローム。その名の通り全てのパーツが同じ色で塗装されたシリーズです。2020年に、「モノクローム・ホワイト」「モノクローム・ブラック」「モノクローム・ブルー」の3色が発売されました。そして2022年には「モノクローム・ペールローズ」、「モノクローム・オイスター・グレー」の2色が新たに仲間入りしました。
各色の特徴をご紹介します。
■モノクローム・ホワイト
ありそうでなかった全部のパーツが真っ白なPH 5。どんなインテリアスタイルにも合わせやすいカラーです。すっきりとスタイリッシュな雰囲気なのでPH 5のボリューム感が気になっている人にもおすすめです。CONNECTで販売しているPH 5の中で人気ランキング堂々の1位です既存のホワイトカラーの「クラシック・ホワイト」「モダン・ホワイト」と比べると塗装はマットな仕上げになっています。
ホワイトカラー3種類の比較はこちらのブログ記事をご参照ください。→
「PH 5 ホワイト3種 徹底比較!」
■モノクローム・ブラック
モノクローム・ブラックはコードも真っ黒です。ナチュラルなスタイルのインテリアに取り入れれば、空間をキリッと引き締めてくれる効果があります。人気のオーク材×アイアンを使った家具との相性も抜群◎。スタイリッシュでクールなスタイルが好きな方におすすめです。
■モノクローム・ブルー
鮮やかな青が印象に残るモノクローム・ブルー。灯りをともすと美しいブルーのグラデーションが楽しめます。モノトーンや同系色のインテリアに差し色として組み合わせるのもおすすめです。
■モノクローム・ペールローズ
ペールローズはくすんだピンク色で、可愛くなりすぎず上品な色味です。昼間はやさしい雰囲気で、夜になるとライトグレーのような落ち着いた雰囲気のカラーにも見えます。昼と夜で違った雰囲気を楽しめるカラーです。
■モノクローム・オイスター・グレー
安らぎを与えるパステルカラーは、北欧スタイルをはじめとするシンプルなシルエットの家具やインテリアとの相性がいい色合わせです。オイスター・グレーは、「白」「灰色」「紫」を混ぜたような色味です。インテリアに馴染みやすい色で、無垢材のテーブルはもちろん、白、ライトグレーのテーブルとも相性がいいです◎。
色味についてはこちらのYouTube動画で紹介しています。
『PH 5の新色 モノクローム・オイスターの色をクレヨンで再現してみた!【ライブ切り抜き】』
PH 5でつくる、心地よいダイニング空間の3つのルール
1. 合わせるテーブルは幅150cmサイズが目安
ダイニングテーブルとペンダントライトを組み合わせる際、『ライトの直径はテーブル幅の1/3サイズ』が目安です。直径50cmのPH 5は、その3倍の幅150cmのテーブルだとベストバランスということになります。
▲テーブルサイズ:幅160×奥行860cm
PP Mobler(PPモブラー) / Cross Legged Table(クロスレッグドテーブル)
幅160cmでも端まで明るく照らします。
上記はあくまでも目安です。PH 5のサイズ感と光の広がり方でしたら幅180cmくらいまでは大丈夫です。180cmのテーブルは、ダイニング空間を広く取り、大きなテーブルでのびのびとくつろぎたい、という方に選ばれやすいサイズです。両端10cmほどは少し暗くなりますが、中央4人分のスペースは明るく照らしてくれますので、少人数で使う場合は問題ありません。もっと大きいテーブルを大人数で使う場合は相応のライトをお選びください。ライト選びに迷ってしまったときにはお気軽にご相談ください。
▲テーブルサイズ:幅185×奥行105cm
FRITZ HANSEN(フリッツ・ハンセン)ANALOG(アナログ)JH63
幅160cmでも端まで明るく照らします。
2. テーブルからPH 5までの高さは「60cm」
ダイニングテーブルの上に吊るす場合、テーブル面からPH 5の下端までの高さは60cmがおすすめです。あまりに高い位置に吊ると手元が暗くなり、ふと見上げれば光源が目に入ってきてまぶしいという現象が起きてしまいます。
ルイスポールセンが推奨している高さは60~70cmですが、手元をしっかり照らし、バランスよくまとまる「60cm」をCONNECTではおすすめしています。
CONNECT BLOG:「低く吊る理由とは?オシャレなだけではない北欧ペンダントライト」
3. 空間全体をもう少し明るくしたい場合は壁面にライトをプラス
PH 5のシェードは光を透過しないので器具の上下で明暗差が生まれます。この差が落ち着いた雰囲気をつくってくれるのですが、シーリングライトに慣れている方がPH 5に替える際、空間全体の明るさに不安がありますよね。そんなときには壁面を照らすライトを加えてあげましょう。例えば、ダイニングに座ったときに見える壁を、テーブルライトやウォールライトで照らしてみてください。目線の先の壁を明るくすることにより、お部屋全体の明るさ向上につながります。
フランジカバーについて
引っ掛けシーリングにペンダントを取り付けた際の電源元を隠す「フランジカバー」は商品と一緒に同梱しています。コードの色に合わせて、モノクローム・ブラックは黒色、それ以外のカラーは白色のものをお付けしています。
フランジカバーは余ったコードを収納するものではございません。コードを無理やり押し込めるとコードの劣化の原因となりますのでご注意ください。
フランジカバーが劣化や破損した場合、お取り寄せ可能ですのでご購入希望の方はお問い合わせください。
よくあるコードカットのご質問
ご希望のコードの長さを決める計算式は下の図をご参照ください。
図のとおり、全長=ご自宅の天井高 -(A:合わせるテーブル高+B:600㎜~700㎜+C:ボディー高(大体どのボディー高も2~3㎝くらい)
この式で全長が計算できます。ペンダントライトと加工費のご購入時に「全長〇〇cm」とお伝えください(※ご注文手続きページ下部の通信欄に記載ください)。 コード加工は1cm(10mm)単位で承ります。
※「全長」とは、上の図の通り、プラグの厚み、コードの長さ、器具の高さの全てを含めた寸法のことです。
また、ご自宅の天井についている電源の形状も必ずご確認ください。以下5種類のどれかに該当する場合は「引掛けシーリングプラグ付き」の加工をお選びください。
天井にダクトレールが付いている場合は「ダクトプラグ付き」の加工をお選びください。
新築・リフォーム計画中の方必見のフラットシーリングカバー
インテリアの見え方が激変する、フラットシーリングカバーをご存知ですか?これがあれば照明をよりスッキリと、美しく見せることができます。ただし、天井と電気の工事が始める前に決めておかないといけないので、早めの計画が必要です。詳細は以下のバナーをご覧ください。
賃貸、マンション住まいの方も2灯吊りできます!
電源が一か所しかない場合でも、ダクトレールを設置すれば複数のペンダントライトを吊るすことができます。テーブルと電源の位置がズレている場合もこれで解消できます。詳細は以下のバナーをご覧ください。
老舗照明ブランド、ルイスポールセンとは?
北欧デンマークの照明ブランド。創業一族のポールセン一家は1800年代末頃から工具・電気用品の販売を手掛けていました。1924年にパリの博覧会のためにポール・ヘニングセンと共同で開発した照明器具が高い評価を得て、照明器具の発売を開始。これが100種類以上のラインナップを誇るPHシリーズの始まりとなりました。現在では、ルイスポールセンは近代照明のルーツといわれ、世界の照明デザインに大きな影響を与えている"北欧のあかり"となっています。