あなたらしい、定番なもの
優しいフォルムで、お部屋をふんわりと包むArtek(アルテック)のラウンドテーブルは、テーブルウェアやチェア、照明の合わせ方で自分らしさを楽しむことができるアイテムです。
まるっとお気に入りのダイニングにしつらえて、あなただけのダイニングの定番をつくってみてはいかがでしょうか。
Artekのラウンドテーブル
厚みのある天板は、ラウンドテーブルと相性がぴったり。天板の厚みが、より一層ラウンドテーブルの優しさを引き立たせるというArtekらしさが表現されています。
ラウンドテーブルは長方形のテーブルと比べると、テーブルを囲んだ人みんなと顔を合わせられ、おしゃべりを楽しむきっかけにもなります。
また、コーナーを曲がるときには一歩少なく向こうへ行けるので、毎日のちょっとした手間を解消してくれるのです。
90Aテーブルの魅力は、Artekらしさとラウンドテーブルの良さが合わさり、デザインしたアアルトが自分自身で使うことを想定したからこそできた、使い心地とデザイン性ではないでしょうか。
人数が増えても柔軟に
φ100cmの90Aテーブルは、大人だと2人での使用がおすすめです。晩御飯となると、ごはんやお味噌汁、おかずといった一汁三菜を並べる方が多いでしょうから、これらの食器を並べてちょうどよく過ごすことができる人数で使用されるのがおすすめです。
家族が増えても、子供が小さい間は3、4人での使用も可能です。
少し距離を縮めて、スツールを足すと6人までならおやつなどのちょっとした食事の時間を過ごしていただけます。
子供が成長すると、帰宅の時間が様々になり、晩御飯の時間も変化します。そのため、テーブルを同時に使用する人数は2人までが多くなるのではないでしょうか。
暮らしの変化に対応し、場所を取りすぎないサイズ感でずっと使い続けることができる。そんなテーブルなのです。
フィンランドとArtek
国土のおよそ73%が森林と自然豊かな土地フィンランドでつくられたArtekの家具は、柔らかく素朴なデザインで、少しの幸せを運んでくれます。
フィンランドでは、デザインは限られた人のためのラグジュアリーではなく、日常の暮らしの一部として捉えられています。簡潔で、機能的、かつ実用性と美を兼ね備えている、それがフィンランドのデザインです。
Artekは、アアルト自身が家具の生産と販売を行い、自身で使用するために、
美術史家のニルス・グスタフ・ハールの紹介で知り合ったマイレア邸の施主、美術コレクターのマイレのグリクセンと妻アイノとで1935年に共同設立されました。
現在も、設立された当時と同じフィンランドのトゥルク市郊外にある工場でArtekの製品は生産、販売されています。
フィンランド産の木材の美しさは、複数の樹種の混交林で生育することや、北欧の土に含まれるミネラル分の影響によるもので、こうした木々の中から樹齢80年もの木がArtekのプロダクトに用いられています。
アアルト夫妻は、一貫して自然の中にみられる造形から影響を受け、ほとんどの場合、自然素材を用いたモノづくりを行っていました。
また、Artekの自社工場では、無駄なく木材を使用するために端材を燃料にするなど、独自に森林の保全に貢献しています。
アルヴァ・アアルトによるデザイン
Artekの家具のほとんどは、フィンランドで生まれ育ったアルヴァ・アアルトによるデザインです。
フィンランドの田舎町クオルタネ出身のアアルトは、森林業務官の祖父と測量技師の父、郵便局員の母をもち、アラヤルヴィ、ユヴァスキュラという地方都市で少年時代を過ごしました。原風景は、フィンランドらしい森と湖に囲まれた大自然です。
建築やインテリアへの考えは、両親や祖父、自然に触れた幼少期から蓄積されたものであり、無意識の中にこそ建築と芸術に共通する源が深く根差しているとアアルトは信じていました。
アアルトが認めた建築と芸術に共通するもう一つの特徴は、あらゆる創造的活動の出発点として素材を扱い、利用することでした。
シンプルでモダン、機能主義的な形をフィンランドの木を使って表現できないだろうか、と終生このテーマに取り組み、フィンランドの木を使ったL-レッグをつくりだし、数々の名作を残しました。
L-レッグ
Artekがつくる家具のほとんどには、L-レッグという技法が施されています。
この技法ではまず、まっすぐな無垢のバーチ材に20cm程度のスリットを5本刻み、できた隙間にベニヤと接着剤を入れます。次に、機械で熱して曲げてから余分な部材を落として、残った隙間を木くずでパテ埋めします。そして最後に、仕上げとしてヤスリがけが行われます。
スリットにベニヤを挟むことで、曲げやすく、無垢材よりも強度のある部材になります。
3年の月日をかけて開発されたこの技術は、アアルトだけではなく、家具職人のオットー・コルホーネンのよき協力のもとできたものでもあります。
味わいが増していく、経年変化
Artekの家具は、経年変化を楽しんでいただけます。
経年変化が残す傷や色の変化の痕跡を、フィンランドでは「パティナ」と呼び、それは魅力であり、価値であると捉えています。90Aテーブルと合わせた66チェアは、5年ほど経った色味です。新しいものと比べると、色が少し濃くなっています。
1930年代に製造された家具は、現在でもヴィンテージとして市場に出回り、長年にわたって愛されながら使用され続けています。そのため、Artekの家具は様々なヴィンテージ家具との相性がとても良く、コーディネートの幅も広がります。
ぜひ、お気に入りの椅子やテーブル回りのインテリアを見つけて、自分らしいスタイルをしつらえてみてください。
長くお付き合いいただくために
Artekの製品を、長い年月、愛着を持ってお使いいただけるよう、破損部の修理、部品毎の販売などにお応えしています。L-レッグ1本からのご購入も可能ですので、お気軽にご相談ください。
また、安心してご使用いただくために、お買い上げより2年間のメーカー保証がついています。
昔から親しまれてきたかたちは、これからも色あせることなく定番品としてつづいていくでしょう。そして、好きなものでしつらえたテーブルコーディネートは、あなたらしい暮らしを楽しくするひとつに。