MARUNI COLLECTION×mina perhonen(マルニコレクション×ミナ ペルホネン)
【使い込むことで生まれ変わる椅子】
木や革を用いた家具は、人が日々使うことで少しずつ風合いが変化していき、 年月を経ることでそれが独特の味わいとなって更に愛着が増すものです。
でも、それとは対照的に椅子やソファを包む張地『布』は、使い込むことで色が褪せ、 生地が薄くなっていき擦り切れ、どうしても"古くなった、 傷んだ"という感覚になってしまいますよね。
例えばダイニングチェアの場合、座り心地を重視したり、よりコーディネートを楽しみたいと思うと 張座を選びたいところですが、生地の傷みや後々の張り替えのことを考えると 板座にする方も多いのではないでしょうか・・・
"擦り切れてしまったから劣化した" "古くなったから新しい生地に張り替える"という、これまでの生地に対するイメージを大きく覆す張地”dop”を使用しています。
dopとは
表裏両面を楽しむことのできる「ダブルフェイス」という全く新しい生地で、 イタリア語の"doppio"=「ダブル」に由来し"dop"と名付けられました。
日々使い込むことで表面の糸が時間をかけて擦り減り、 年月を経た頃、裏面の新たな色が現れてきます。
劣化するというのではなく、日常的に使い込み、 年月を経る中で起こる摩擦によって生地が新たに生まれ変わるというイメージです。
木製の脚が傷つき、色が濃くなってヴィンテージ感を増すころ、座面も同じ様に 使う人の癖や使う場所の空気が染み込み、自分だけの風合いに表情を変えていきます。
使うほどに愛情が深まり、大事にしたいと思える一生物に育てていく。 そんな想いで、 暮らしの中で変化していく生地の表情をお楽しみいただければと思います。