HIROSHIMA(ヒロシマ) アームチェア
【使い込むことで生まれ変わる、椅子】
木や革を用いた家具は、人が日々使うことで少しずつ風合いが変化していき、 年月を経ることでそれが独特の味わいとなって更に愛着が増すものです。
でも、それとは対照的に椅子やソファを包む張地『布』は、使い込むことで色が褪せ、 生地が薄くなっていき擦り切れ、どうしても"古くなった、 傷んだ"という感覚になってしまいますよね。
例えばダイニングチェアの場合、座り心地を重視したり、よりコーディネートを楽しみたいと思うと 張座を選びたいところですが、生地の傷みや後々の張り替えのことを考えると 板座にする方も多いのではないでしょうか・・・
"擦り切れてしまったから劣化した" "古くなったから新しい生地に張り替える"という、 これまでの生地に対するイメージ。
そんなイメージを大きく覆してしまう、全く新しいインテリアファブリックが ファッションブランドmina perhonenより誕生し、 マルニ木工が展開する MARUNI COLLECTION の家具の張地として新しく仲間入りしました。
『木や革と同じ様に長く時間をかけて変化し、永く愛用してもらえるインテリアファブリック』 そして『100年後も暮らしの中で定番として愛されるような家具を』という両ブランドの "長く価値のある物であり続けたい"という共通の想いから今回のコラボレーションが実現しました。
"これまでの生地に対するイメージを大きく覆してしまう"そんな特徴を持った生地は、 表裏両面を楽しむことのできる「ダブルフェイス」という全く新しいもので、 イタリア語の"doppio"=「ダブル」に由来し"dop"と名付けられました。
日々使い込むことで表面の糸が時間をかけて擦り減り、 年月を経た頃、裏面の新たな色が現れてきます。
劣化するというのではなく、日常的に使い込み、 年月を経る中で起こる摩擦によって生地が新たに生まれ変わるというイメージ。
木製の脚が傷つき、色が濃くなってヴィンテージ感を増すころ、座面も同じ様に 使う人の癖や使う場所の空気が染み込み、自分だけの風合いに表情を変えていきます。
使うほどに愛情が深まり、大事にしたいと思える一生物に育てていく。 そんな想いで、 暮らしの中で変化していく生地の表情をお楽しみいただければと思います。
毎日腰かけ、そして人の手で触ることで表面の糸が少しずつ少しずつ時間をかけて擦り切れていき、
長い年月を経た頃、下(裏)に隠れている新たな色が顔を出します。
時間をかけて変化していくので、家具の木の経年変化と合わせて様々な段階を楽しむことができます。
モールスキンという、表面を薄く起毛させたとても肌触りのいい素材です。
ウールの様なチクチク感もなく、しっとりとなめらかな肌触りは、頬にあててすりすりしたくなる気持ちのよさ。
光の当たり方や見る角度によって、色の濃淡が変わって見えるのも面白いですよ。
空間に馴染みやすい落ち着いた色からアクセントになるヴィヴィッドな色まで、鮮やかな34色のカラー展開。
17通りの組み合わせは、ひとつひとつデザイナーの皆川氏本人が決めたものです。
同じ色の組合わせでも、どちらの色を表にもってくるかで後々の生地の表情が全く別のものになるので、
変化をイメージしながらお好きな組合わせをお選びください。
ぷっくりとした愛らしい小さな-choucho-は、いろいろな模様の羽を持ち、軽やかに自由に舞う姿はやさしく、穏やかな気持ちにさせてくれます。
小さなドットの刺繍が集まり輪を描いている-tambourine- の刺繍は、実はフリーハンドで描かれています。ドットのそれぞれの刺繍、ふくらみや形には微妙な違いがあって味わいがあります。
どちらのファブリックも、優れた技術を持つ、国内の刺繍工場にて生産されています。