小さなペンダントが作り出すやさしい灯りがある生活
あなたのお部屋にペンダントライトはありますか?
お部屋の雰囲気をパッと変えたい、シーリングをやめて落ち着く空間を作りたい、ダイニングで過ごす時間を心地よくしたい…。 そんな方にはペンダントがおすすめです。照明は心地いい空間作りになくてはならないもの。世界一照明にこだわると言われているデンマーク人は、
シーリングを使って均一に煌々と照らすのではなく、必要なところに灯りを配置して、やわらかな陽だまりを作り出し心地いい空間を作ります。このこだわりを生み出せるのがペンダントです。あなたもペンダントで心地いい空間を作ってみませんか?
1番小さいPHランプでお部屋に心地よい陽だまりを演出できます
PHランプで最小なのがPH 2/1
老舗照明ブランド、ルイスポールセンのPHランプシリーズは、これまで100種類以上も作られてきました。現在も製造されているPHガラスシェードのペンダントライトの中で一番小さいサイズなのがPH 2/1(ピーエイチニノイチ)です。大きさは、直径200mmで大人の手のひらに収まるくらいのサイズです。
小ささが生きるのはキッチンです
手のひらサイズのPH 2/1 Pendantは、ダイニングテーブルより幅の狭いキッチンやキッチンカウンターなどでの使用におすすめ。眩しさのない心地よい光を生み、手元や料理を柔らかく照らします。一番小さいPHランプなので複数並べて吊ってもくどくならず、空間に華やかな印象を与えてくれます。
キッチンで使う場合は、食材や器など、照らされる対象も綺麗に見せてくれます。あたたかな光はキッチンでお茶を沸かすほんの少しの時間にも、あなたに安らぎを与えてくれます。
キッチンの設置なら高さにご注意を
カウンターキッチンにペンダントを吊る場合、低く吊り過ぎると作業の邪魔になります。逆に、高く吊り過ぎても手元が暗くなり、見た目のバランスも悪くなってしまいます。
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※写真の照明器具はルイスポールセンの「トルボー155」です
上の写真のように大体の目安として床面から約160~170cm、またはカウンター板から照明器具の下面が約60~70cmでご提案をすることが多いです。
目線の高さから少し上辺りに照明がくるように配置すれば、キッチンで作業をする時に邪魔になりません。そのため、設置場所に立ち会う際は、天井やカウンターの高さやお客様の身長のバランスを見て、ペンダントの高さを決めるようにしています。
※このおうちのキッチンの場合は天井高が240cm、キッチンの高さが88cmなので、床面から照明器具の下面までが153cm、カウンター板から照明器具の下面までが65cmに設定しています。
くつろぎスペースでは朝と夜の違いを楽しみましょう
照明器具を選ぶとき、夜の様子だけでなく朝や昼間の様子もイメージすることがお部屋の空間づくりに大切です。PH 2/1ペンダントは明かりをつけない時間も、艶やかなガラスシェードとソケットが輝き、美しい佇まいです。そして日が暮れてからこの小ぶりなペンダントの灯りを見れば、小さいペンダントだから演出できるやさしい空間を感じられるでしょう。
PH 2/1はペンダントライトの他に、テーブルランプ、ウォールランプがあります。コンパクトなサイズ感なので、ペンダントライトとテーブルランプを一緒に使ったり、ペンダントとウォールランプを同じ空間で組合せてみるのもおすすめです。コンパクトながらそれぞれのランプが放つ光は、しっかりとその場所を照らしてくれて、お部屋をやさしい光で包み込みます。このように、複数の灯りで光のグラデーションを作ると空間がより心地よくなります。
PH 2/1が美しく綺麗に見えるデザインの秘密
選べるソケットカラーの真鍮色がキラキラしている
ソケットのカラーは、ブラック・メタライズド、シルヴァー・クローム、真鍮メタライズドの3色。真鍮ソケットは「永遠の輝き」と表現できるほど、変色しにくいPVDコーティングという加工が施されています。PVDコーティングとは、メッキとは異なり金属をソケットの形に蒸気で焼き付ける加工方法です。金属の特性を高める効果があるので、サビによる変色を防いでくれます。空気に当たるとすぐ変色してしまう無垢真鍮では再現しにくい、真鍮の明るい輝きを楽しめるのがPVDコーティングの魅力です。ただ塗っているのではなく、表面にピタッと接着しているため輝き方が無垢真鍮と違って見えます。そうすることによって、どこから眺めても真鍮色の反射光がキラキラと綺麗に見えます。
巻き貝カーブが美しい光をつくってくれる
ヘニングセンがデザインした照明器具は美しい光のグラデーションが特徴です。
この光の秘密は、照明の傘(シェード)の形にあります。巻貝のカーブと同じ“対数螺旋(たいすうらせん)”という数学的な形が採用されることで、光が演出されます。
対数螺旋のカーブは、下図のように、光がどの角度から当たっても同じ角度で反射します。この仕組みにより、なめらかな光のグラデーションが作られているのです。
職人技の3層ガラスが光のグラデーションの秘密
あたたかい灯りはずっと眺めていられます。その理由も照明の傘(シェード)に隠され
ています。PHランプのガラスにはすべて厚みがあり、透明・乳白・透明の3層構造です。これは高度な技術を持った職人の手作り。だから、1つとして同じものは存在しません。
表面はつるっとした質感で、内面はマットでサラサラしています。このサラサラした加工、(フロスト仕上げ)によって、眩しい光がやわらかい光に変わります。
目に優しい光ですが、下部のものはしっかりと照らしてくれる形に設計されているのもPHランプの特徴です。
PHシリーズの生みの親 ポール・ヘニングセンとルイスポールセンについて
人間にとって良質な光を与える照明にこだわった
老舗照明ブランド、ルイスポールセンのアイコニック的存在になっている「PH 5」「3枚シェードのPHランプ」「PH アーティチョーク」など、ポール・ヘニングセンのイニシャル「PH」が名前に付く照明は彼自身がすべてのデザインを手がけています。 ヘニングセンがデザインした照明器具は「人間にとって良質な光を与える照明」という彼の哲学が貫かれています。
ポール・ヘニングセンの生涯
Poul Henningsen(ポール・ヘニングセン) 1894-1967年
1894年、デンマーク中心部のオードルップに生まれ、高等学校を中退しテクニカル・カレッジで建築工法を学ぶ。自身の設計事務所をコペンハーゲンに設立後、ルイスポールセン社と協働を始め、複数のシェードから柔らかな光が降り注ぐランプを開発。良質な光を得るための機能的なデザインを生涯にわたり追及し、100種類以上のランプをデザインしました。ポール・ヘニングセンは照明以外にも、ジャーナリスト、アーキテクト、エディター、詩人、ソングライターとして多岐にわたり活動しました。彼の辛口の批評は特に有名で、当時のデンマーク社会で無視できない論客として強い影響力を持っていました。
近代照明のルーツを創ったブランド「ルイスポールセン」
北欧・デンマークの照明ブランド。創業一族のポールセン一家は1800年代末頃から工具、電気用品の販売を手掛けていました。1924年にパリの博覧会のためにポール・ヘニングセンと共同で開発した照明器具が高い評価を得て、照明器具の発売を開始。これが100種類以上のラインナップを誇るPHシリーズの始まりとなりました。現在では、ルイスポールセンは近代照明のルーツといわれ、世界の照明デザインに大きな影響を与えている"北欧のあかり"となっています。
ポール・ヘニングセンとルイスポールセン社とのコラボレーションは1925年に始まり、1967年にポール・ヘニングセンが亡くなるまで続きました。
PH 2/1 Pendantの設置ポイントとメンテナンス
オシャレに見えるフラットシーリングカバーは工事前に計画を!
インテリアの見え方が激変する、フラットシーリングカバーをご存知ですか?これがあれば照明をよりスッキリと、美しく見せることができます。ただし、天井と電気の工事が始まる前に決めておかないといけないので早めの計画が必要です。詳細はこちらをご覧ください。
ペンダントの多灯吊りはあきらめないで!
電源が一か所しかない場合でも、ダクトレールを設置すれば多灯吊りが可能です!また、テーブルと電源の位置がズレている場合もこれで解消できます。詳細はこちらをご覧ください。
メンテナンスのポイント
定期的に(6か月程度)部品のゆるみがないか点検してください。普段のお手入れは乾拭きでほこりを取りましょう。汚れがあるときは、軟らかい布に中性洗剤を浸し、よく絞って拭いた後乾拭きしてください。屋内専用ですが、湿気や水気の多い場所での使用はできませんのでご注意ください。ガラスシェードに汚れがあるときは、シェードを1枚ずつ外し、食器用の中性洗剤と柔らかいスポンジでやさしく洗った後乾拭きしてください。ガラスシェードが破損してしまった場合、スペアパーツのご購入も可能です。ご希望の方はお問い合わせください。
まとめ
小さいけどヘニングセンのこだわりがいっぱい詰まった「PH 2/1 Pendant」。お部屋に小さな陽だまりを作って、ヒュッゲな時間を過ごしてみませんか?