シンプルながらもフィン・ユールらしさが際立つジャパンソファ
ジャパンソファはフィン・ユールの初期の家具デザインとは大きく異なり、日本の伝統的な建築技術にインスピレーションを得てデザインされました。彼は、日本の伝統的建築空間に、とても強い関心を抱いていたようです。
▲フィン・ユールによるジャパンシリーズの原画。写真提供: Pernille Klemp, Designmuseum Danmark
シンプルな中にフィン・ユールらしいデザインが際立つ細部
わずかに湾曲をした背もたれやソファを支える脚は優雅な曲線をみせ、フィンユール独特の発想と造形力を評価された彼の特徴が表れた作品です。
このシリーズは、ラウンジチェア、フットスツール、2人掛けソファ、3人掛けソファと多くの種類があります。
▲ハウス・オブ・フィンユール / JAPAN SOFA (ジャパンソファ2シーター )/ ウォルナット材・オイル仕上げ / Sonar(ソナー)173
わずかに先細りの脚の上に載っているしっかりとした水平の背もたれは、日本の寺院の扉を参考にしています。
背もたれは円形のくぼみで終わっており、とても洗練された印象を与えます。これはフィン・ユールの典型的な例で、彼は「逸脱は細部に宿る」と言ったことで有名です。
一見するとシンプルなデザインですが、真鍮のブラケット、背もたれのくぼみや先細りの脚など、彼らしいエレガントさがしっかりとデザインに盛り込まれています。
背もたれとフレームを分離させ、まるで浮いているかのような軽やかな印象を与えるのもフィン・ユールのこだわりです。
サイズや素材の詳細について
サイズ:W1210×D700×H780(約mm)
座面の高さ:SH350(約mm)
素材(樹種について):チーク材、ウォルナット材、オーク材からお選びいただけます。
素材(張地について):ファブリックまたはレザーからお選びいただけます。
デザイナー: FINN JUHL(フィン・ユール)
ブランド: HOUSE OF FINN JUHL(ハウス・オブ・フィンユール)
※張地につきましては、多くの種類がございます。素材の詳細や、お選びいただく際は、スタッフがサポートさせていただきますのでお気軽にCONNECTまでお問合せ下さい。
まとめ
いかがでしたか。一見シンプルに見えるソファですが、細部を丁寧に見ていくとフィン・ユールらしいエレガントなデザインが際立っています。新しい発見は、しばしば微細なひらめきから生まれます。逸脱とは、そうした探求の過程が重要な役割を果たすことがあります。フィン・ユールもまた、日本の伝統的な建築の細部に目を向け、逸脱を見つけることで、新たな視点でデザインすることができたのかもしれませんね。