自由な発想と芸術性を感じさせる独特のフォルム「ペリカンチェア」
フィン・ユールの椅子、ペリカンチェアは、一度見れば忘れられない独特のフォルムが魅力です。自由な発想と芸術性が生み出した、その名の由来となったデザインは、多くの人を魅了し続けています。
家具職人ギルド展示会で発表された時の様子
1940年にコペンハーゲン家具職人ギルド展示会で発表された際、その珍しい動物的な形とどっしりとした頑丈な脚で、ひと際人々の目を引いていました。
時代を60年以上も先取りした椅子
フィン・ユールのデザインの中で、ペリカンチェアはおそらく最も時代を先取りしていました。ペリカンチェアは瞬く間に有名になりましたが、当時クリント派が主流の家具界にあり、商品化されることはありませんでした。
長年プロトタイプのまま先妻のインゲ・マリー・スカラップ夫人が所有していたものを元に、2001年に商品化されました。発表から実に61年の歳月が流れ、ようやく時代がフィン・ユールのデザインに追いついたということでしょう。
極上の座り心地は、折り紙付き。至福の時を味わえます
▲ PELICAN CHAIR W/ BUTTONS(ペリカンチェア) / ウォルナット材・オイル仕上げ / MOSS(モス)0018 / ボタン:レザー(VEGETAL)
座面が低めに設計されており、柔らかくふっくらとしたクッションと適度な傾斜が、極上の座り心地を体感させてくれます。
座ると翼にあたる部分が体を包み込んでくれるような安心感があり、まるでベッドで眠る直前のようなリラックス感が最高です。
お好みに合わせてカスタマイズできます
ペリカンチェアは、ボタン付きとボタンなしの2つのバージョンで製造されています。ボタン、クッション、本体の張地はファブリックまたは、レザーからお選びいただけます。ファブリックとレザーの組み合わせも可能です。脚はオーク材、ウォルナット材、またはブラック塗装からお選びいただけます。
サイズや素材の詳細について
サイズ:W850×D760×H680(約mm)
座面の高さ:SH370(約mm)
素材(樹種について):オーク材・ウォルナット材・ブラック塗装からお選びいただけます。
素材(張地について):レザーまたは、ファブリックからお選びいただけます。
※背もたれ部分のボタンあり、なしが選択できます。(ボタンありの仕様はファブリック、レザーともに価格は同じです。)
デザイナー:FINN JUHL(フィン・ユール)
ブランド:HOUSE OF FINN JUHL(ハウス オブ フィン・ユール)
※張地につきましては、多くの種類がございます。素材の詳細や、お選びいただく際は、スタッフがサポートさせていただきますのでお気軽にCONNECTまでお問合せ下さい。
Finn Juhl(フィン・ユール)とは
1912年デンマークのコペンハーゲン生まれ。1914年生まれのハンス J.ウェグナーやボーエ・モーエンセンと同世代のデザイナーです。フィン・ユール独特の発想と造形力を評価され、数々の素晴らしい作品を生み出したデザイナーであり『デンマークモダンの父』とも称されています。
彼は、幼い頃から美術に興味を持ちますが、父親から芸術の道に進むことを反対され、建築家になるべくコペンハーゲンの王立芸術アカデミーの建築学科に入学しました。そこで建物の設計やインテリアデザインを通じて現代美術への関心を持ち、独自の発想をもとに家具デザインを手がけるようになりました。
大学在学中に、建築家のヴィルヘルム・ラウリッツェンの事務所に勤務したフィン・ユールは、1937年の家具職人ギルド展示会で出展したのがきっかけになり、のちに自身のデザインスタジオを設立しました。
HOUSE OF FINN JUHL(ハウス・オブ・フィンユール)とは
HOUSE OF FINN JUHL(ハウス・オブ・フィンユール)は、2001年フィン・ユールの夫人ハンネ・ヴィルヘルム・ハンセンにより、フィン・ユール家具の製造と復刻生産に関する権利を与えられました。デザイン当初に意図されたのと同じ価値と品質、フィン・ユールらしさである特徴的な仕上げと繊細な造形の実現を大切にフィン・ユールの家具を製造しています。
コレクションの背景にあるハウス オブ フィン・ユールの「生産と職人技」
フィン・ユールの彫刻的な家具を制作するには、膨大な量の作業を要します。しかし、一つ一つの細部は、昔の家具職人の工房から来たかのように繊細で純粋でなければなりません。
また、私たちの次の世代も長く家具を楽しめるように耐久性のあるものでなければならず、最高級の素材を厳選することが、ハウス オブ フィン・ユールの最大の焦点となっています。
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まとめ
フィン・ユールのデザインの中でも、ひと際ユニークで、アイコニックな椅子「ペリカンチェア」はいかがでしたか?この椅子が、1940年(昭和15年)にデザインされていたということに驚く方も多いのではないでしょうか。
自由な発想と芸術性を感じさせる独特のフォルムから「ペリカン」というニックネームが付いたフィン・ユールの椅子、ペリカンチェア。一度見聞きするだけで忘れられない見た目と名前のユニークさに反して、包み込まれるような安心感のある座り心地です。柔らかくふっくらとしたクッションと適度な座面の傾斜は、まさに至福の時間を提供してくれます。ペリカンチェアは、ボタン付きとボタンなしの2種類の仕様がお選びいただけます。