Case 04 AZABU RESIDENCE
【AZABU RESIDENCE】は、閑静な住宅街にひっそりと佇む、1988年に建てられた高級マンションの一室のリノベーションプロジェクトのために作られたコレクションです。
このインテリアデザインは、芦沢啓治建築設計事務所とノーム・アーキテクツのコラボレーションにより完成し、これまでのケースと同じく、日本と北欧のデザインの原則や美意識を融合しています。天然素材や落ち着いた色調を使用するという共通の理念がこのプロジェクトの基礎にあり、触り心地のよさや、ソフトミニマルで時代を超えた品質に重きを置いているカリモクケーススタディのフォースコレクション【AZABU RESIDENCE】となっています。
石、ダークウッド、質感のある布地を用いたインテリアは、二つの大きなヒントをもとにしています。その一つはアメリカン・モダニズムです。このプロジェクトでは、モダニズムのインテリアデザインの温かみがあり心地よいスタイルから特に大きな着想を得ています。
暗いトーンで統一されているにも関わらず、朝、そして昼過ぎ顔を出す太陽光とのコントラスト、夜になりコントロールされた光が空間を満たす時、建物の美しさが際立ちます。
Norm Architects
デンマーク・コペンハーゲンを拠点に活動するデザインスタジオ「Norm Architects(ノーム・アーキテクツ)」。
2008年に設立され、「ソフトミニマリズム」というデザイン哲学のもと、建築やインテリアデザイン、アートディレクションなど広い分野で活躍しています。
見た目の美しさだけでなく心地よさも追求することで、空間はより考え抜かれたものとなり、ミニマリズムは柔らかさをまとう。加えるものも削るものも何もないという、絶妙なバランスと自然な心地よさを見出すことが神髄。
芦沢啓治建築設計事務所
2005年、東京にて芦沢啓治建築事務所を設立。建築設計にとどまらず、家具・照明デザイン、金物製作など建築空間にかかわる多くのものを手掛けています。
素材との対話を通じて、特性を最大限引き出す「正直なデザイン」が特徴。空間からデザインを考え、理論だけでなく、そこで暮らす人の生活をイメージし、現場での様々な気付きを大切にしています。