White Mountaineering x FRITZ HANSEN
名作デザインの新たな表情
素材からデザインを生み出す姿勢に共感し、フリッツ・ハンセンは躍進中のファッションブランド、ホワイトマウンテニアリングの代表である相澤陽介氏にアプローチ。新たな家具デザインの地平をファッションの視点からひらきます。
相澤氏は家具のコレクターでもあり、主に木やレザーを用いた上質な家具を長く使い続けています。彼がコラボレーションの対象として選んだのは、アルネ・ヤコブセンのマスターピースであるグランプリチェア。
ホワイトマウンテニアリングのブランドモチーフにもなっている山を連想して可能性を感じとりました。
また、ヤコブセンがデザインした数多くの椅子の中でもグランプリチェアは現行品で唯一、木脚をもつアイテムです。
張り地のファブリックは、相澤氏がブランド設立当時から ショップインテリアのモチーフとして使い続けている寄木細工柄の特徴的なデザインを、川島織物セルコンがジャカード織物で製作。寄木細工の精巧な創りと緻密な表現が 感じられる織り方を用い、木脚の色に馴染むようなカラーとテクスチャーに仕上げました。
寄木細工柄は日本の職人技へのリスペクトを表すもので、ホワイトマウンテニアリングの素材に対するこだわりを象徴し、生地を織る川島織物セルコンの伝統的な職人技とも響き合います。
両者とのコラボレーションにより、クラフツマンシップをブランドバリューの一つとして掲げるフリッツ・ハンセンが60年以上作り続けているグランプリチェアが新たな表情をのぞかせます。
デンマークと日本の感性が見事に融合し、素材の特徴を引き出す相澤氏のスタイルと呼応するデザインが誕生しました。
アジア限定300脚の希少なチェアです。
White Mountaineering (ホワイトマウンテニアリング)
デザイナーである相澤陽介が2006年に設立したホワイトマウンテニアリングは、アウトドアにインスパイアされた日本発のファッションブランドです。
“服を着るフィールドは全てアウトドア”をコンセプトに掲げ、デザイン、
実用性、技術の3つの要素を一つの形にし、市場には屈しない姿勢でのものづくりを貫いています。
http://www.whitemountaineering.com/
川島織物セルコン
1843年創業、177年の歴史を持つ京都の織物メーカー。呉服悉皆業からスタートし明治期に室内装飾織物(インテリア業)に進出、伝統的な手織り技術と現代の機械織技術を併せ持ち、他に類を見ない織物を提供しています。
帯・緞帳・祭礼幕などの伝統的な織物から、カーテン・カーペット・インテリア小物までトータルに生産し、古くは明治宮殿から旧東宮御所(現:迎賓館赤坂離宮)、近年では京都迎賓館や数々の高級ホテルに織物を納入するなど、品質にも高い評価を得ています。
京都の本社は、日本最古の企業博物館「川島織物文化館」や「川島テキスタイルスクール」を併設し、新しい織物の可能性を世界に拡げる発信地としての役割も担っています。 2019年には、フリッツ・ハンセンの協力を得て、若手ファッションデザイナーとのコラボレーション企画「織物屋の試み展」を実施しました。