ウール繊維は「空気を着る」と呼ばれるほど、繊維の間に空気をたっぷり含む(体積の60%が空気!)ので断熱性があり、空気や地面が熱くても冷たくてもウールの気温は一定です。
真冬用のふとんやコートに多く使われているのはその利点をいかしたものです。
これに加えて、ウール繊維は「呼吸する繊維」と呼ばれることもあります。そのゆえんとしては、ウール繊維の表面はうろこ状に重ね合わされおり、外気に合わせて開閉する性質があり、湿度が高いとうろこが開き湿気を繊維内部に吸収し、空気が乾燥すると内部の湿気を放出しつつうろこが閉じます。
また、うろこ表面は常にカラカラに乾いており、その凹凸が人と繊維の接触面積を小さくして、空気層をつくり、「肌にべっとりくっつく感じ」を防いでくれます。つまり、夏場は湿気を吸収することで蒸れを防止して爽やかに感じ、空気が乾燥する冬場は湿度を保つことが可能なのです。
ウールはその自動調湿機能と、断熱性から、「天然のエアコン」とも呼ばれることも。
たくさんの異名をもつウールですが、それだけの理由があるスーパー繊維なのです。
INDEX
もくじ

01
WOOL生地10の真実
ウールなら、10年たっても
買った時のように美しい!?

02
WOOL生地10の真実
お子さまがいるお家でも大丈夫!
汚れをはねかえすウールファブリック

03
WOOL生地10の真実
天然除菌、洗わなくても臭くならない!?

04
WOOL生地10の真実
冬は暖か、夏はサララ。
ウールの別名は「天然のエアコン」

05
WOOL生地10の真実
ウールの“ブルー”は全く違う!?褪せない色の魅力

06
WOOL生地10の真実
意外な手軽さ。普段のお手入れは、掃除機のみ

07
WOOL生地10の真実
ウール=毛玉は間違いだった!?
毛玉の原因は「静電気」

08
WOOL生地10の真実
ウールのチクチクが苦手な私。
でも「座る」なら大丈夫かも!?

09
WOOL生地10の真実
ヨレッとしたソファは品を失う!?
ウールの「張り感」

10
WOOL生地10の真実