洋服やバッグが購入したときにくらべ、必要以上に伸びたりゆがんだりすることを「型崩れ」と呼びますが、レザーやファブリックを使ったソファでも同じことが起こります。味と呼べる雰囲気ならまだしも、一歩間違えばヨレッとみすぼらしい印象になることも免れません。
型崩れしやすい/しにくいという差は、生地の持つ弾力性がポイントになります。ビジネススーツや礼服にウールが使われるのは、繊維自体にばねのような機能があるためしわになりにくく、形状記憶と呼べるほど伸びたあとにも元に戻る力に優れているからです。コットンやシルクといった天然繊維だけでなく、ナイロンやポリエステルといった化学繊維と比較してもウールの弾力性は群を抜いています。
たとえばフリッツハンセンのエッグチェアやスワンチェアなど、曲線の美しい家具にウール生地が好まれるのは、ウレタン等の中材に対してウールがウエットスーツのようにピタリと張り付き、余計なシワを生まないのも理由の一つといえるでしょう。
INDEX
もくじ
01
WOOL生地10の真実
ウールなら、10年たっても
買った時のように美しい!?
02
WOOL生地10の真実
お子さまがいるお家でも大丈夫!
汚れをはねかえすウールファブリック
03
WOOL生地10の真実
天然除菌、洗わなくても臭くならない!?
04
WOOL生地10の真実
冬は暖か、夏はサララ。
ウールの別名は「天然のエアコン」
05
WOOL生地10の真実
ウールの“ブルー”は全く違う!?褪せない色の魅力
06
WOOL生地10の真実
意外な手軽さ。普段のお手入れは、掃除機のみ
07
WOOL生地10の真実
ウール=毛玉は間違いだった!?
毛玉の原因は「静電気」
08
WOOL生地10の真実
ウールのチクチクが苦手な私。
でも「座る」なら大丈夫かも!?
09
WOOL生地10の真実
ヨレッとしたソファは品を失う!?
ウールの「張り感」
10
WOOL生地10の真実